キンプリはパパ 37 (ページ43)

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叶愛side

次第に会話が減っていき、黙々と2人で書くこと数分。

手が痛くなってきたから手を休めてふとママを見ると、ママは『のあ』って書かなきゃいけないのに、『とあ』と書いていた。

叶愛「えっ、ちょっ、ママ！『とあ』じゃないよ！『のあ』だよ！」

「え？····あっ！」

書き終わってるオムツを見ると、半分以上が『とあ』って書いてあった。

叶愛「ねぇ、もうママ〜！笑ママ、天然だから書き間違えるかなって思ったけど、ほんとに書き間違えるとは笑」

「ほんとごめん！無心で書いてたら間違えちゃった！」

ママの天然さに笑ってると、仕事から帰ってきたパパがリビングに入ってきた。

廉「ただいま〜。何しとるん？」

叶愛「おかえり。希愛、明後日から保育園通うでしょ？で、オムツが必要だからママに手伝ってもらってオムツに希愛の名前書いてるんだけど、これ見て？笑」

ママが間違えて書いたオムツをパパに見せた。

廉「えっ、『とあ』って書いてあるやん。えっ、誰書いたん？」

叶愛「ママ笑私とママで20枚ずつ書いてるんだけど、半分以上間違えちゃってるの笑」

廉「マジで？笑何しとるんよ〜笑」

「そんなバカにするんだったら廉も書いてよ〜」

廉「いや、マジックペンもうないやろ？」

「まだあと一個あります。ほら」

廉「マジか」

「私が間違えたやつ、書き直しといてくれる？」

廉「しゃーないなー」

パパはママの隣に座り、ママが間違えたオムツに一枚一枚、名前を書き直した。

廉「何でオムツに名前書くんやろうなー」

「他の子のオムツと間違えないようにじゃない？」

廉「あー、なるほどなー。でも量多いってー。手が折れるで、マジで」

叶愛「ちゃんと手動かして」

廉「はいはい」

そして、3人で協力すること数十分。

叶愛「終わった〜！」

やっと全部のオムツに名前を書き終えた。

叶愛「ありがとう、みんな！また来月もよろしく！」

廉「は？来月もあるん？」

叶愛「うん。毎月だよ」

廉「マジか···」

また来月もよろしくね、ママとパパ。

fin