キンプリはパパ 37 (ページ28)

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百花side

胡桃「たんたたん、どこからきたの〜？」

岸「サンタさん？サンタさんはね〜、煙突からやってきたんじゃぞ？」

胡桃「えんとつ〜？」

百花「パパ！この家、煙突ない！」

小さな声でパパに指摘。

岸「あっ、間違えた間違えた！サンタさんはねー、普通に家間から入ってきたんじゃぞ？」

胡桃「へへっ、そっか〜！」

岸「ほら、サンタさんの仲間のトナカイも一緒じゃぞ。ほら、トナカイ。胡桃ちゃんに挨拶を」

佐藤先生は胡桃の前にしゃがんだ。

佐藤「こんにちは、胡桃ちゃん」

胡桃「こんにちは！」

パパもそうだけど、中身が佐藤先生であることもまだ胡桃は気づいてないみたい。

佐藤「いい子にしてた胡桃ちゃんにプレゼント持ってきたんだ。欲しい？」

胡桃「ほしい！」

岸「じゃあこれがサンタさんからのプレゼントじゃ。大事にするんだぞ？」

胡桃「ありがとう！」

百花「よかったね〜、胡桃！」

岸「じゃあほら、おねんねするんだぞ、胡桃ちゃん。また来年会おうな。約束じゃぞ？」

胡桃「やくそく！」

胡桃とパパサンタは指切りげんまんをした。

そしてサンタとトナカイは歌を歌いながら消え去った。

胡桃をもう1回寝かしつけ、一階にいるパパと佐藤先生の元へ急ぐ。

岸「胡桃ちゃん大丈夫？ばれてない？」

いつもの口調に戻ったパパ。

百花「完全にバレてないから大丈夫！ほんと2人ともお疲れ様！」

岸「マジでヒヤヒヤだったわ。でもほんとよかった！」

きっと、胡桃にとっていい思い出になったはず。

よかったね、胡桃。

fin