キンプリはパパ 37 (ページ26)

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サンタとトナカイ＊優太パパページ26

双子颯(はやて)＆百花(ももか)
孫胡桃(くるみ)2歳

百花side

12月25日、真夜中0時。

インターフォンがなり、私と佐藤先生で玄関に出ると、パパがサンタの服を着て立っていた。

百花「ほんとにその格好で来たんだ笑歩いて来たの？」

岸「さすがにこんな格好で外出歩いたら変人だろ。車で来たから大丈夫」

百花「プレゼントは？」

岸「完璧。持ってきた」

左手に持ってるプレゼントの袋を掲げるパパ。

岸「胡桃ちゃんは？」

百花「2時間前に寝たよ。あの子、一回寝たら朝まで起きないから大丈夫。中入って」

パパを家の中に入れた。

今日はクリスマス。

胡桃にとって2年目のクリスマスだけど、0歳も1歳も、まだ胡桃が小さかったこともあって特には何もしてこなかった。

せいぜい、プレゼントを渡すくらい。

でも、2歳になって、クリスマスの意味やサンタさんの存在を絵本などで知るようになり、『胡桃にもサンタさん来て欲しい！』と胡桃自身言ってたから、サンタさんの変装がとっても上手なパパに、サンタさんになって胡桃にプレゼントをあげてほしいと頼んだ。

佐藤「ほんとにお義父さん、わざわざありがとうございます」

岸「言っとくけど、佐藤先生にも協力してもらうからな」

百花「えっ、先生も？」

岸「先生はな〜、これ！トナカイ！」

右手に持ってる袋から取り出したのは、トナカイの着ぐるみ。

佐藤「僕がこれですか···？」

ちょっと引き気味に着ぐるみを見る先生。

岸「なに嫌そうな顔してるんだよ。娘のためだろ？ほら、着替えてこい！」

佐藤先生は、保育士だけどこういう変装とかは苦手だから、パパに頼んだのに、結局、佐藤先生も変装する羽目になっちゃった。

佐藤先生は着ぐるみを持って洗面所に行き、しばらくしてトナカイ姿になって戻ってきた。

佐藤「どうでしょう···似合いますかね···？」

不安と心配の顔をしながら私とパパを見る佐藤先生。

岸「いいじゃん！！」

百花「うん、いい！！カチューシャもつけて可愛い！」

トナカイの耳のカチューシャもつけて、めっちゃ可愛い。

佐藤「ほんと？恥ずかしいんだけど···」

岸「大丈夫だって！堂々としろ！」

パパは佐藤先生の背中を叩く。

岸「胡桃ちゃん、2階で寝てるんだろ？じゃあ行くか」

百花「うん！」

私たちは、2階へ向かった。