キンプリはパパ 37 (ページ25)

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岸side

百花「ももかがほしいのこれじゃないもん！ももか、メイクがほしいの！サンタさんまちがってる！」

百花の訴えに、俺は慌てて、引き出しにしまってある双子が書いたサンタさんへの手紙を取り出した。

そして、百花の手紙を開くと、そこには女の子の絵が書いてあって、爪が綺麗に色が塗られていた。

それを見て俺とAは『爪を綺麗に塗るネイルが欲しいんだ』って解読したけど、それが間違ってたよう。

岸「百花、何が欲しいの？」

百花「だからメイク！おかおをかわいくするメイク！ママやおねえちゃんがもってるメイクがほしいの！」

「たしかに、この女の子の絵、まつ毛がクルンってなってたりほっぺがピンク色になってる。お化粧道具が欲しかったのか···」

岸「マジか···」

やっちゃった···。

後で急いで買いに行った方がいいよな···。

なんて反省してると···

百花「···うーん、でもこれでもいいや！」

岸「···え？」

百花「ももか、つめもきれいにしたいし、すみっこぐらしだからこれでいい！」

百花が今好きなすみっこぐらしのネイルセットをあげたから、中身は違うけどキャラクターは好きなものだから結果、満足したよう。

岸「···百花っ！」

また大金を払うとこだったから、気に入ってくれたことが嬉しくて百花を抱きしめた。

岸「すみっこぐらしのメイクセットな。覚えた！3月の百花の誕生日、次こそすみっこぐらしのメイクセットあげるから！」

百花「うん！でもこれもだいじにつかう！でね、ほいくえんにもつけていくね！」

「保育園にはダメだよ」

百花「えっ、なんで！」

きっと去年とかの百花だったら、欲しいおもちゃと違かったら泣いてぐざって拗ねてた。

でも今年の百花は『いいよ！』って許してくれて。

おてんばで毎日怒られてばっかの百花だけど、成長してる所もちゃんとあって親として嬉しかった。

来年のクリスマスは、リサーチしっかりしとかないと。

来年のクリスマスも期待してろよ。

fin