キンプリはパパ 37 (ページ24)

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岸side

次はいよいよ双子の元へ。

双子は1階の寝室で寝ているため、階段を降りて1階に向かう。

すると、先に降りてリビングに入ってたAが急いで階段を上がってきた。

「２階行って！百花、起きてる！」

小さな声でそう言いながら、早く！と2階を指さすA。

俺は急いで2階へ戻った。

そして、2階の廊下で待つこと数分。

Aが2階へ上がってきて、もう大丈夫と言い、俺らはもう一度下に降りた。

岸「百花、寝てる？」

階段を降りながらAに聞く。

「うん。トイレで起きちゃったみたいで、リビングでぼーっと立ってたの。『ママ、どこ行ってたの？』とか『パパ、どこにいるの？』とか色々聞かれたけど、適当に濁しといた。今は百花も颯も寝てるから大丈夫」

岸「OK」

そして、双子のプレゼントを持ち、寝室へ。

颯も百花もちゃんと寝てて、2人の枕元にプレゼントを置いた。

颯へは車のプレゼント、百花へはおもちゃのネイルセット。

数日前に欲しいものをそれぞれ絵に書いてもらい、これかな？っていうものを買ってみた。

岸「メリークリスマス。いい子にしてたからプレゼントあげるよ」

2人の頭を撫で、今年のサンタの任務は無事に終わった。

·

·

そして翌朝。

双子のでかい声で俺らは目が覚めた。

百花「サンタさんだ〜！」

岸「おはよう、颯、百花。朝から元気だな〜」

颯「みて、パパ！サンタさんからプレゼントきてた！」

岸「マジ？ほんとだ、すごいじゃん！開けてみ？」

「先にリビング行こっか。リビングでゆっくりプレゼント見てみよ？」

百花「うん！」

双子はプレゼントを持って寝室を飛び出した。

ほんと元気だなーと思いながら、俺らもリビングに行く。

双子は早速、包装紙を開けてプレゼントを見てた。

颯「あっ、くるまだ！ぼくがほしかったくるま！」

「よかったね〜、かっこいいね、くるま！」

颯「かっこいい！」

颯は喜んでくれた。

でも···

百花「···これなぁに？」

岸「ん？ネイルだよ？ネイルのおもちゃ」

百花「これじゃない！ももかがほしいのこれじゃない！」

岸「えっ、ちがうの！？」

どうやら、欲しいおもちゃと違うそう。