キンプリはパパ 37 (ページ23)

今日:32 hit、昨日:11 hit、合計:27,902 hit

クリスマス＊優太パパページ23

長女結花(ゆいか)高校2年生
次女夢花(ゆめか)中学2年生
双子颯(はやて)＆百花(ももか)5歳

岸side

12月25日、午前0時。

真夜中、俺はあるものに着替えた。

岸「どう？」

サンタの服、サンタの帽子、サンタの髭をつけた俺が洗面所から出てくると、Aは今年も大笑い。

「ふふ、いい！笑似合ってる！笑」

結花が2歳の頃に、雑誌の撮影で着ててそのまま頂いて、毎年これを着て子供たちの寝室にプレゼントを届けてるんだけど、Aはなぜか毎年、サンタ姿の俺を見て大笑い。

岸「その毎年笑うのやめてよ。マジ恥ずいから」

「ふふ、ごめんごめん笑まず、結花と夢花の部屋に行こっか。これ、結花へのプレゼントね？で、こっちが夢花だから間違えないようにね？」

岸「おう、OK」

今年の結花へのプレゼントはスマホカバー。

そして夢花は長財布。

プレゼントを持って2階へ行った。

まずは、結花の部屋に行く。

結花の部屋のドアをゆっくり開けると、結花は起きててスマホをいじってた。

岸「あれ？起きてたの？」

結花「なに、その格好···」

冷たい目で俺を見る結花。

岸「なにって、サンタだよ、サンタ。似合ってるだろ？」

結花「うーん、微妙なとこ」

案外、微妙が1番傷つくんだよ。

岸「メリークリスマス。今年も結花にクリスマスプレゼント用意したから」

結花用のプレゼントを渡した。

結花「ありがとう」

岸「おう。じゃあおやすみ」

結花「おやすみ」

結花の部屋を出た。

そして次は、隣の部屋の夢花の元へ。

ドアを開けると、夢花はぐっすり寝てた。

岸「寝てるわ、夢花」

「寝てる？じゃあ起こさないようにそっとね」

岸「おう」

寝てる夢花を起こさないよう、忍び足で夢花のベッドに近づく。

夢花の枕元にプレゼントを置き、夢花の耳元で『メリークリスマス』と言った途端、夢花は目を開けた。

そして、目の前にいる俺を見た瞬間、『キャッ』と悲鳴みたいなのを上げ、抱いてた抱き枕を俺に向かって投げた。

岸「いてっ！」

抱き枕は見事に俺の鼻にヒット。

「そりゃあ怖いよね笑目開けたら目の前にサンタがいるんだもん笑」

夢花「もうほんとびっくりした···心臓止まるかと思った···」

岸「プレゼント、そこにあるから。良いクリスマスを」

痛む鼻を擦りながら部屋を出た。