キンプリはパパ 37 (ページ21)

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紫耀side

華衣と稟桜は床に座り、プレゼントの包装紙を開けた。

そして、現れたプレゼントを見て···

華衣「すご〜い！おけしょうセットだ〜！」

まず、華衣は大喜び。

茉耶「かわいいー！よかったね、かえちゃん！」

「お化粧するの楽しみ？」

華衣「うん、たのしみ！」

華衣は早速中身を取り出して遊んでる。

喜んでくれてよかったと華衣を見てると、朔久が俺の肩をとんとんした。

朔久「パパ、りおちゃんがなんかなきそうだよ？」

紫耀「ん？あれ？稟桜？」

稟桜を見ると、稟桜は膝の上に乗ってるプレゼントのアンパンマン車のおもちゃをじっと見つめたまま動かなくて、顔を覗き込むと目に涙が浮かんでた。

紫耀「稟桜、どうした？」

稟桜「ちがぁう···」

紫耀「え？」

稟桜「ちがぁう、これ···」

「何が違うの？」

稟桜「りおがほしいのこれじゃなぁい···これぶーぶーじゃない···」

紫耀「ぶーぶーだよ？ほら、見て？」

箱からおもちゃを取り出し、車を走らせる。

でも稟桜は違うと言いながらおもちゃを叩いた。

稟桜「これちがぁう！！」

紫耀「これ違うの？」

「稟桜が本当に欲しいもの教えて？」

稟桜「ぶーぶー···」

「どういうぶーぶー？」

稟桜「かえちゃんがもってるぶーぶー···」

「···あっ、三輪車？」

稟桜「しゃんりんしゃ···」

そういうことか、と俺とAは顔を見合わせる。

紫耀「そっか、三輪車が欲しかったのか。パパ、サンタさんに上手く伝えれなかった。ごめんね？」

稟桜「ｸﾞｽｯ···」

泣いてる稟桜を抱っこした。