キンプリはパパ 32 (ページ8)

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紫耀side

夜になっても帰ってこない陽向。

電話をかけても繋がらない。

いよいよ俺は本格的に心配になり、朝陽を連れて外へ探しに行った。

陽向の学校や事務所、コンビニや公園など、居そうな場所を一つ一つ探しながら、俺のメンバーや仲のいいジャニーズの仲間に連絡を取る。

陽向がそっちにいないか、陽向を見かけてないか聞いたけど、誰も知らないそうだった。

紫耀「廉にかけてみるか」

次の通話履歴にある廉にかけてみることに。

でも今は、廉は名古屋でロケに行ってる。

陽向がどこにいるかなんて知らないだろうけど、もしかしたら廉に陽向から連絡来てるかもだし、かけてみることに。

廉『もしもし？』

紫耀「あ、廉。今大丈夫？」

廉『おん、さっき東京に着いてお家におるよ』

紫耀「お疲れ。あのさ、陽向からなんか連絡来てない？」

廉『陽向？』

紫耀「そう。家に居なくてさ。今探してんだよね」

廉『陽向ならさっき、名古屋駅で見かけたで？』

紫耀「は！？名古屋駅！？」

なぜ名古屋？

廉『おん。声掛けたら、これからパパの実家に行くって言って、バスに乗ってった。あれ？紫耀、知らんかったん？』

紫耀「全く知らなかった···サンキュ、廉！」

廉『あ、おん』

電話を切り、もう夜ちょっと遅いけど、急いで名古屋に向かった。

朝陽はずっと、後部座席のチャイルドシートで寝てくれてる。

名古屋に着いたのは、4時間後の23時頃。

実家に着いてチャイムを鳴らすと、俺のママが出てきた。

ママ「紫耀、久しぶり」

紫耀「陽向は？」

ママ「いるよ、紫耀も入りな。朝陽、おいで」

朝陽をママに渡し、家に入った。