キンプリはパパ 32 (ページ48)

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Aside

海人「完成楽しみだね」

「ね。最後のオリジナルのやつ、なんて書いたの？」

海人「んー？秘密〜。できてからのお楽しみ」

2人でしゃがんで、プリントシールが落ちてくるのを待つ。

まだかな？まだかな？と待ってた時、赤ちゃんがポコっと動いたような気がした。

お腹を見ながらお腹を撫でてると、海人が気づいて声をかけた。

海人「どうした？お腹痛い？」

「ううん、違う。動いたの、赤ちゃん」

海人「え、ほんと？触っていい？」

「うん」

海人が私のお腹に手を当てる。

だけど、海人が触った瞬間、胎動がピタッと止まった。

「止まっちゃった笑」

海人「ねぇー、嘘でしょー？笑動いてよー、赤ちゃーん」

「ふふ笑あるあるだよね、これって笑パパが触ると胎動止まるって笑」

海人「ね笑パパだって胎動感じたいんだよ？赤ちゃん」

お腹に顔を近づかせて赤ちゃんに話しかける海人。

海人「疲れちゃったよね、赤ちゃんも。もうすぐでおうち帰るから待っててね」

優しく声をかけて、お腹を撫でてくれた。

その時、印刷が終わったようで、完成したプリントシールが落ちてきた。

拾って2枚あるうちの1枚を海人に渡す。

海人「近くにベンチあるからそこ行こう」

「うん」

手を繋いでベンチに向かった。

ベンチに座り、プリントシールを眺める。

最後のオリジナルのやつ、海人は何書いたんだろう？とそれを見てみると、下の方に『宝物』と書いてあった。

「宝物って書いてくれたんだ」

海人「ん？あ、最後のやつ？そう。宝物だからさ、Aと赤ちゃんは」

「ふふ、ありがとう」

海人「うん。スマホに移しちゃお」

「私も」

アプリでプリクラをスマホに移す。

私も海人も、最後のオリジナルのものを待受だったりLINEのアイコンにした。

海人「またプリ撮ろうね。妊娠経過をプリクラで記録するのも良くない？」

「あー、それやってる人もいるよね」

海人「ね。やりたい」

「そうだね、やろう」

なんて約束もした。

fin