キンプリはパパ 32 (ページ29)

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ママとパパの恋の話＊紫耀パパページ29

長女茉耶(まや)4歳
長男朔久(さく)2歳

紫耀side

ある夜の寝かしつけ。

絵本を1冊読み終え、茉耶と朔久のお腹を順番にトントンしてると、茉耶が口を開いた。

茉耶「ねぇねぇ、パパとママってどうやってつきあったの〜？」

紫耀「んー？急にどうしたの？笑」

茉耶「ママとパパって、おさかななじみなんでしょ？」

紫耀「お魚じゃない笑幼馴染ね？」

茉耶「おさななじみってなぁに？」

紫耀「小さい頃からのお友達ってこと」

朔久「パパにちっちゃいときあったの？」

紫耀「そりゃああるよ笑パパが小さい時の写真、茉耶と朔久も見た事あるでしょ？」

茉耶「どうやってママとパパってつきあったの？しりたい！」

紫耀「えー、話すとめっちゃ長くなるよ？朝が来ちゃうかも」

茉耶「いいよ！はなして！」

紫耀「まぁ明日、茉耶、保育園お休みだからいっか。じゃあ話すね」

俺は初めて、子供たちに俺とAの恋の話をした＿＿。

·

·

もともと、俺の母親とAの母親が同級生で、俺らが産まれてからも付き合いはあったから、Aと俺は赤ちゃんの頃から一緒にいた。

幼稚園も一緒、小中も一緒、高校も一緒。

俺がジャニーズに入ってから、離れてた時期もあったけど、それでも変わらず付き合いはあった。

Aのことが好きって本格的に気づいたのは、中学2年の頃だった。

その頃のAはとてもモテていた。

俺の他にも男友達がいて、その人といつも喋ってた。

その人の席で他の女の子の友達と一緒に喋ってて。

「そのバラエティー知ってる！面白いよね！」

友「面白いよな、あれ！」

「ね！」

楽しそうに笑うA。

そんなAを、頬杖付きながら見てた。

友「顔怖ぇよ、紫耀」

俺の正面にいる友達がそう言った。

普通に見てたつもりだったけど、怖い目つきしてたらしい。

紫耀「他の男とベラベラ喋りすぎだろ、A」

友「なに嫉妬してんだよ笑」

紫耀「·····」

イラつきを抑える。