キンプリはパパ 32 (ページ23)

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迷子＊廉パパページ23

娘 A 2歳

廉side

午前中、スーパーへお買い物。

ママはネットのレシピを見ながら食材を選び、俺はAが乗ってるカートを押しながら、ついていく。

「んぅ、、ママぁ、、」

ママ「んー？どうしたの？」

「あるく、、」

ママ「歩きたいの？廉、Aが歩きたいって」

廉「歩くん？」

降ろせというように、カートから身を乗り出すA。

廉「A、危ないから。わかったわかった、歩こう」

カートから降ろすと、いきなり走り出したA。

廉「ちょっ、A！ちょっ、ママ、カートお願い」

「うん」

カートをママに任せ、Aを追いかける。

Aは、店内を走り回りながら、時々商品に触ってた。

廉「こら、A〜。商品、触らんよ」

Aの元にたどり着き、Aを抱っこ。

「いやぁだぁ！あるくのぉ！」

廉「じゃあてぇて繋いで歩こう。迷子になっちゃうから」

暴れるAを降ろし、手を繋いで歩く。

ママ「ねぇ、廉。牛乳ってあったっけ？」

廉「今日の朝の分で終わったんやなかったっけ？」

ママ「そうだよね、買わないと」

廉「あと卵もないんなやい？」

ママ「あ、そうだ、忘れてた」

家にないものを思い出しながら買い物。

ついついそっちに気が回ってしまい、いつの間にかAと繋いでた手が解かれてたことに気づかなかった。

夕飯用のお肉を選んでいるA。

ふと周りを見ると、Aが居ないことに気づいた。

廉「えっ、A？」

ママ「どうしたの？」

廉「ヤバい、Aがおらん」

ママ「えっ、嘘っ」

ママも周りを見渡す。

廉「探してくる！」

ママ「私も！」

2人で店内を探す。

お菓子売り場に近づいた時、子供の泣き声が聞こえた。

パパ、ママと泣きながら呼ぶ声。

声が聞こえる方へ走り、通路を見ると、Aがしゃがんで泣いてた。

廉「A！何してんねん！勝手にはぐれちゃいけんやろ！」

Aの元に行き、Aの前にしゃがむ。