キンプリはパパ 32 (ページ15)

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梨愛side

消防『梨愛さん！聞こえますか？』

梨愛「はぁはぁっ、、はいっ、、」

消防『生理は来てますか？』

梨愛「はぁはぁ、、生理、、来てない、、」

消防『今、いきみたいとかありますか？』

梨愛「はぁはぁ、、力入れたい感覚があってっ、、」

その時また、痛みが来てまた力を入れてしまった。

梨愛「んーーっ！！」

消防『お父さん！聞こえますか？』

廉「え、あ、はい！」

消防『梨愛さん、妊娠していてもうすぐ赤ちゃんが産まれます！今すぐ救急車向かわせますが、間に合わないと思うので、お父さん、寄り添ってあげてください！』

廉「えっ、赤ちゃん···」

パパは固まってる。

本人の私も、固まってた。

妊娠なんて、ずっと気づかなかった···

梨愛「はぁはぁっ、、んっ！！痛いっ！！何か出て来るっ！！」

消防『お父さん！赤ちゃんの頭が出てきてると思うので、押さえてあげてください！』

廉「えっ、あっ、はい！」

パパはスマホを床に置き、私の足元に来て、『梨愛、ごめんな』と言いながら、私の足の間に手を通す。

消防『赤ちゃんの頭出てますか？』

廉「はい！おでこまで出てます！」

消防『そのまま押さえてください！』

廉「はい！」

そして、また力を入れる。

梨愛「んーーっ！！！」

赤ちゃんがどんどん出ていくのがわかった。

そして···

廉「赤ちゃん、出てきました！」

『オギャーオギャー！』

廉「赤ちゃん泣いてます！」

消防『へその緒はそのままで、赤ちゃんを清潔な毛布で包んであげてください！』

パパは棚から新しい毛布を取り出して、赤ちゃんを包んだ。

梨愛「はぁはぁっ、、」

疲労と混乱がある中、救急車が到着して救急隊が入ってきて、私と赤ちゃんは病院に運ばれた。