キンプリはパパ 32 (ページ14)

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梨愛side

お昼休みが終わり、湊と別れる。

湊「ほんとに大丈夫？」

湊はずっと心配してくれてた。

梨愛「うん、大丈夫。あと2時間だけだから、耐えれる」

湊「6時間目終わったらまた迎えに来るね」

梨愛「うん。じゃあね」

湊「うん」

湊は自分の教室へ向かった。

そして始まった5時間目の授業。

痛みの頻度は増え、なぜか腰も痛くなってきた。

これは、6時間目までいられないかも。

5時間目が終わったあと、私は早退した。

痛みに耐えながら、家までの10分の距離を頑張って歩く。

何とか着き、家に上がってすぐ、私はついに耐えきれなくて倒れ込んだ。

梨愛「はぁはぁっ、、痛いっ！！」

廉「梨愛！？」

家にはパパがいて、パパがリビングから飛び出てきた。

廉「えっ、どうしたん、梨愛！」

梨愛「痛いっ！！」

廉「えっ、ちょっ、とりあえずリビング行こう！」

動けないから、パパがお姫様抱っこしてリビングに連れてってくれた。

廉「どうしたんよ、梨愛！」

梨愛「お腹痛いっ！！」

廉「救急車呼ぶ？ちょっと待って！」

パパが救急車を呼んでくれた。

廉「あっ、すいません！梨愛がっ、あっ、娘がなんかお腹が痛いみたいで！」

パパが電話の向こうの人と話してる間、私は痛みに耐える。

んっ、と力を入れたくなり、入れたら、突然足の間から何かが溢れてスカートが濡れた。

梨愛「えっ、何これっ、、」

廉「ん？どうしたん？···って、何それ···」

足の間から流れる液体みたいなもの。

パパも気づいて、スマホを耳に当てたまま固まった。

消防『どうされましたか？』

電話の向こうの相手の声が私にまで聞こえた。

廉「いやっ、なんか水みたいなのが溢れてるんです！」

必死に説明するパパ。

そして私は、力を入れたい感覚がさらに大きくなって、力を入れる。

梨愛「んーーっ！！」

廉「梨愛！消防の人が梨愛と話したいって！」

パパがスピーカーにして、消防の人の声が聞こえた。