キンプリはパパ 32 (ページ1)

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Aside

紫耀から処置室にいるとメールが来て、そこに向かうと、処置室の前のソファに紫耀が座ってた。

「紫耀！」

紫耀「あ、A」

「華衣は？」

紫耀「怪我してるとこ、処置してもらってる」

「どうして怪我なんか···」

紫耀「公園にいるかなって思って公園に向かったら、その途中の道路で華衣と小学生の男の子が倒れてたんだよ。事情を聞いたら、まっすぐ自転車で走ってた男の子と、角から出てきた華衣がぶつかりそうになって、お互い避けた時にこけちゃったんだって」

「その男の子は？大丈夫なの？」

紫耀「うん、膝擦り傷してただけだから、ヘルメットかぶってたから頭も打ってないし、骨折とかもしてない。華衣も擦り傷だけだった」

「そっか···」

紫耀「その男の子も一緒にこの病院に連れてきて、今一緒に処置してもらってる。男の子が持ってたお財布の中にその男の子のお母さんの電話番号が書いてあったから、すぐお母さんに電話かけたから、もうすぐ来ると思う」

そして、その後すぐにその男の子のお母さんが来た。

説明聞く限り、明らかに華衣が悪いから、私たちは必死に謝った。

でも、安全確認をしなかった息子にも責任があるとお母さんは言ってた。

処置室から、華衣とその男の子が出てきた。

華衣も男の子も足を怪我してて、2人とも包帯を巻いている。

私は、華衣を抱きしめた。

「華衣っ···ほんとよかった、擦り傷だけで···」

擦り傷だけの怪我でほんとによかった。

紫耀「君もごめんね？ほんとに大丈夫？」

紫耀は男の子の前にしゃがむ。

男の子「うん、全然大丈夫。ぼくもごめんなさい」

紫耀「ううん、うちの娘がほんとごめんね？ほんとに大事な息子さんを傷つけてしまってすいませんでした」

紫耀は立ち上がり、お母さんに向かって頭を下げる。

母「いえいえ。こちらこそほんとにすいません。息子には再度、厳しく言い聞かせますので」

そして、男の子とお母さんは帰った。