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颯side
颯「びっくりした〜。きょう、あめよほうだったっけ？」
百花「すごいふってるよ、あめ」
さっきまで明るかった空の色が急にどんより暗くなって。
ちょっぴり怖さがあった。
『ゴロゴロゴロッ』
遠くから聞こえる雷の音。
ピカッと稲妻が光ってるのが見えた。
百花「ねぇ、かみなりこわいよ、はやてくん···」
颯「だいじょうぶだよ、カーテンしめよう」
僕は立ち上がり、雷の光が見えないようにカーテンを閉めた。
すると同時に、さっきよりもっと大きく雷の音がなって。
百花「こわぁい、はやてくん！」
百花ちゃんが僕の元に来て、僕に抱きついてきた。
颯「だいじょうぶだってば！すぐおさまるよ！もどろう、ももかちゃん。しゅくだいやらなきゃ」
テーブルに戻ろうとした時、さらに大きな雷の音と外が光ったあと、家の電気が全部消えて真っ暗になった。
百花「きゃっ！！」
百花ちゃんが悲鳴を上げて座り込むのが気配でわかった。
僕も座り込んで、百花ちゃんの姿を手で探る。
すぐ、百花ちゃんの肩に手が当たって、そのまま抱きしめた。
百花「ｸﾞｽｯ···こわいよ、はやてくん···」
泣いちゃってる百花ちゃん。
怖いのは僕もそうだよ。
家族がいる時に停電になったことは何回かあったけど、家の中に僕たちだけという中の停電は今回が初めて。
だからどうすればいいのか分からなくて、すごく怖い。
でも、僕は百花ちゃんのお兄ちゃん。
百花ちゃんを守れるのは僕しかいない。
颯「だいじょうぶだよ、ももかちゃん。すぐ電気つくよ。まって、かいちゅうでんとうさがす。たしか、テレビのちかくにいつもおいてあったから。まってて？」
百花「ｸﾞｽｯ···いやぁだ、はなれないでよ···」
僕と離れたくないのか、僕の服をぎゅっと掴む百花ちゃん。
颯「テレビ、すぐそこでしょ？すこしいどうするだけだからだいじょうぶ」
今いるのは、リビングの窓の前。
テレビはリビングの窓のすぐ近くだから、ほんとちょっと移動するだけ。
すぐ戻ってくるから大丈夫と伝えて、百花ちゃんから離れる。
そして感覚でテレビ台に向かう。
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このみ(プロフ) - りーさん» 読んでくれてありがとうございます！頼もしいお兄ちゃんでしたよね！ (6月19日 14時) (
レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 更新ありがとうございました。颯くんお兄ちゃんだからって、自分も怖かったのによく頑張ってましたね!でも、優太パパには強がらず素直に甘える姿が、とても可愛いかったです。 (6月19日 13時) (レス) id: 49334b775f (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - まるさん» 読んでくれてありがとうございます！懐かしいですよね！華衣ちゃんの歯抜けさん、何だか可愛いだろうなと想像つきますね！笑 (6月18日 20時) (レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 読みました!リクありがとうございます!歯抜ける前と後はソワソワして落ち着かないの懐かしくなりました（笑）華衣ちゃんみんなに笑われてちょっと可哀想だったけど絶対可愛かったですね! (6月18日 19時) (レス) id: 77f887ecca (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - りーさん» リクエストありがとうございます！書いてみますね！ (6月17日 23時) (レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：このみ | 作成日時：2023年6月3日 19時
