キンプリはパパ 15 (ページ34)

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紫耀side

そして、家に帰ってから早速メールを送った。

【無事に家着いた？】

しばらくして、返信が来た。

【着いたよ】

そしてしばらく間が空いた後、『ごめん』と送られてきた。

なんかよく謝るな、この子。

謝るのが癖なのかな？

【ごめんって何が？】

【学校、私のせいで騒ぎになってるでしょ？迷惑かけてごめん】

別に迷惑なんて思ってないのに。

【迷惑なんて思ってないよ。Aちゃんの人生はAちゃんの人生じゃん。俺らが決めることじゃない。俺はすごいなって思うよ。俺らより一足先に親になったじゃん。俺、この年でもう早くパパになりたいなって思う人だから、Aちゃんが羨ましいよりおれはAちゃんの味方だよ】

そう送った。

しばらくして、返信が来た。

【ありがとう。味方とか言ってくれるの、紫耀くんだけだよ。友達も、私が妊娠したって知った瞬間、離れてって。だから、そんなふうに言ってくれるのは紫耀くんだけだよ】

1人で辛かったんだろう。

本当に辛い時、誰にも頼ることが出来なかったかもしれない。

周りからどんどん人が居なくなって、寂しかったかもしれない。

文面からそう感じた。

【赤ちゃん、可愛いじゃん。女の子？】

【うん。生後4ヶ月の女の子。莉音(りお)っていうの】

【莉音ちゃんか。なんか音楽好きな子になりそうだね】

【ふふ、かもね】

【また会いたいな。莉音ちゃんに会いたくなった】

【莉音も喜ぶと思う、きっと】

【なんかあったらいつでも言ってね。力になれるか分かんないけど、愚痴なら全然聞くよ】

【先輩に愚痴聞いてもらうのはなんだか申し訳ないな笑でもありがとう】

【うん】

そして、おやすみとお互い送り、会話は終わった。