キンプリはパパ 15 (ページ29)

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百花side

そしてつわりも収まり、安定期に入った。

赤ちゃんの性別も、分かった。

先生は仕事のため、一緒に病院に行けなかったけど、パパが一緒についてきてくれた。

お家に帰り、先生に性別のサプライズ発表をするため、おにぎりを作る。

ジェンダーリビールケーキとか色々あるけど、それのおにぎりバージョン。

私といったらやっぱりおにぎりだから笑

おにぎりを作り終え、先生の帰りを待つ。

午後6時過ぎ。先生が帰ってきた。

玄関のドアが開く音が聞こえた瞬間、立ち上がって玄関へ小走りで向かう。

百花「先生、おかえり！」

佐藤「ダメじゃん、走っちゃ。転んだらどうするの？」

早速怒られた笑

百花「へへ、ごめん笑先生の帰り、ずっと楽しみに待ってたから！先生、来て！」

先生の腕を掴み、リビングへ連れていく。

百花「おにぎり作ったの！赤ちゃんの性別ね、分かったんだよ！」

2個のおにぎりが乗ったお皿を見せる。

佐藤「ジェンダーリビールケーキのおにぎりバージョン？」

百花「そう！ケーキにしよっかなって思ったけど、先生、甘いの苦手でしょ？だからおにぎり！私の得意料理だし！」

佐藤「ふふ、百花ちゃんらしい笑」

先生は椅子に座り、私も隣に座った。

百花「中身が梅だったら女の子、昆布だったら男の子ね」

おにぎりを手に取った先生に説明。

佐藤「食べていい？」

百花「どうぞ！」

佐藤「いただきます」

先生はおにぎりをパクっ。

佐藤「んっ、すっぱ！ってことは女の子？」

百花「ふふ、正解！」

お腹の赤ちゃんの性別は、女の子。

前、先生に『男の子と女の子どっちがいい？』って聞いたら、『どっちでもいいけど出来れば女の子』と答えた。

希望が当たったのが嬉しいのか、先生はガッツポーズしてる笑

百花「嬉しい？」

佐藤「うん。めっちゃ嬉しい。でもさ、食べる前に大体わかっちゃったよ笑」

百花「え？」

佐藤「だって、梅の酸っぱい匂いがしたもん笑」

百花「えっ、嘘！？」

佐藤「匂い嗅いでみ？」

先生が私の鼻元におにぎりを近づかせる。

百花「あっ、ほんとだ。すっぱ笑」

佐藤「ふふ笑ここでも天然出すってすごいよ笑」

百花「へへ笑まぁでも、大成功ってことで！」

佐藤「無理やりだな〜笑」

一応、サプライズ大成功！