2 ページ47
Aside
そしてしばらくして、ランドセルを背負った茉耶が来た。
「ごめんね、茉耶。授業終わっちゃった？」
茉耶「もうげこうのおじかんなの」
「そっか」
茉耶「なんでとちゅうできょうしつでてっちゃうの？」
「だって朔久が泣いてたからさ。みんなの迷惑になるかなって思って」
茉耶「さいごまでみてほしかったのに！」
ほっぺをふくらませて怒る茉耶。
「ごめんってば。でも最初のとこはちゃんと見たよ？茉耶、よく頑張ってたじゃん。ちゃんと前向いて先生のお話聞いて」
茉耶「なんでさいごまでみてくれないの！まや、あのあと、せんせいにあてられてこたえて、せいかいだったのに！」
「そうだったの？ほんとごめん。次の参観日はちゃんと最後まで見るようにするから」
茉耶「もういいもん！まやのことだいじにしてくれないならいい！」
「ちょっと茉耶！」
完全に怒ってる茉耶は、プンスカと先を歩く。
私も慌てて追いかけ、先を歩く茉耶に何度もごめんねと言った。
でも茉耶は聞いてくれない。
お家に帰っても茉耶の機嫌は直らず、そしてパパが仕事から帰ってきた。
紫耀「ただいま〜」
パパの声が聞こえると、茉耶は走って玄関に向かい、そしてパパに抱きついた。
紫耀「茉耶、ただいま。今日参観日だったんでしょ？どうだった？」
茉耶「ｸﾞｽｯ···ママひどいもん···」
紫耀「ママ？何が酷いの？」
茉耶「ｸﾞｽｯ···さくないちゃって、ママとさく、きょうしつからでちゃって、さいごまでじゅぎょうみてくれなかった···」
紫耀「そっか。それが悲しくて泣いてるの？」
「何度もごめんねって言ったんだけど、茉耶より朔久がいいんだって怒って聞いてくれなくて」
紫耀「そっか。でも茉耶、偉いよ？だって、ママたちが抜けちゃっても茉耶は最後まで教室に残って頑張ってたんでしょ？すこいじゃん」
子供たちに甘々なパパは、褒めながら茉耶の頭を沢山撫でてる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
このみ(プロフ) - 読んでくれてありがとうございます！茉耶ちゃんにとっては寂しかったけど、お家で参観日できて、きっと茉耶ちゃんも楽しかったし嬉しかったと思います！ (2023年2月4日 3時) (
レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 読みました!リクありがとうございます!仕方がないことだけど茉耶ちゃんからしたら悲しかったですね。パパの名案でお家で参観日気分味わえて良かったですね! (2023年2月3日 21時) (レス) id: e4bf28c29b (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - りーさん» リクエストありがとうございます！書いてみますね！ (2023年2月3日 4時) (レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - リクお願いします。大学の仲間との話を楽しそうにする百花ちゃん。前は女友達との話ばっかで安心してたけど、ちらほら優太パパのキャラに似てる男友達の話題を楽しそうに話す百花ちゃんに佐藤先生が分かりやすくヤキモチ妬いちゃうお話が読んでみたいです。 (2023年2月2日 10時) (レス) id: 49334b775f (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - りーさん» 読んでくれてありがとうございます！もう恒例の行事になってます！笑 和花ちゃんも、1回挫けちゃったけどもう1回頑張ろうと心を変えて、すごいですよね！百花ちゃんのおつかいはみんな忘れられない思い出ですよね！笑 (2023年2月1日 17時) (レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：このみ | 作成日時：2023年1月19日 7時
