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岸side
ドアの前で深呼吸をし、ドアを開けると、子供たちは気づいて早速、俺の元へ走ってきた。
子「きたぞ〜！」
子「なげろ〜！！」
主に男の子たちが俺に向かって豆を投げる。
岸「おぉ、いてっ」
5歳児なのに豆を投げる力が強いからちょっと痛い。
子「ねぇねぇ、なまえなに〜？」
岸「えっ、名前？あっ、名前は、KC鬼だぞ〜！」
子「KCおに〜？だっさ〜！」
岸「ダサいだと〜？そんなこと言ってる子は鬼の世界へ連れてっちゃうぞ〜！」
その子を捕まえようとすると、その子は逃げて、追いかけようとすると他の子がその子を守るように俺に向かって豆を投げる。
投げられる痛さに耐えてる時、激しい泣き声が聞こえた。
結花「うわあぁぁぁんっ！」
見ると、1番後ろの壁の方で、結花が女性の先生に抱きついて
泣いていた。
もうほぼ過呼吸になるほど泣いてて。
心配になり、結花の元へ。
岸「どうしたんだ〜？そんな泣いて。お名前はなに？あ、結花ちゃんかー。可愛い名前だ」
頭を撫でようとしたら、手を振り払われた。
結花「うわあぁぁぁんっ！やだぁ！さわんないでぇ！」
岸「そんな泣いてる子はKC鬼が食べちゃうぞ〜！」
先生「大変！食べられちゃうよ？結花ちゃん、お豆で退治した方がいいんじゃない？」
そう、女性の先生に言われ、結花は一生懸命、自分で作った折り紙の箱に入ってる豆を俺に向かって投げる。
岸「まだまだだな〜、結花ちゃん！」
結花「うわあぁぁぁんっ！やだぁ！どっかいってぇ！」
もう、箱ごと俺に向かって投げた結花。
岸「うわ〜っ！やられた〜！」
倒れれば、他の子供たちは『僕たちの勝ちだ〜！』と喜んでて。
子「ゆいかちゃんすご〜い！おにさんたおした！」
岸「僕の負けだよー。大人しく鬼の世界に帰るよ」
子「ばいばーい！」
立ち上がり、教室を出た。
ドアを閉める瞬間、結花を見ると、もう結花は泣き疲れて座り込んでた。
そして、会議室に戻れば、園長先生が『素晴らしかった！』と褒めてくれて。
園長「また来年もよろしくしたいくらいです！」
岸「···ぜひ今年で終わりにしていただきたいです」
結花にほんと申し訳なくて、心の中で何度も謝りながら鬼の服を脱いだ。
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このみ(プロフ) - みーにゃんさん» 読んでくれてありがとうございます (2月4日 15時) (
レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
みーにゃん(プロフ) - リク書いていただいてありがとうございます 言葉遣いは難しいですよね (2月4日 14時) (レス) @page48 id: f0fa747bea (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - かいちん♪さん» 読んでくれてありがとうございます！上の子達も気遣いができて優しいですよね！ (2月4日 11時) (レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
かいちん♪(プロフ) - いつもありがとうございます！今回はなかなかヘビーなお話をお願いしたのに、要望にすべて応えてくださり、ありがとうございます！！上の子2人も弟妹の面倒を見ながらパパとママを気遣い、思いやりのある子たちだなと思いました。 (2月4日 9時) (レス) @page46 id: 2a201cd7c8 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - せなさん» こちらこそありがとうございました！ (2月2日 18時) (レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：このみ | 作成日時：2024年1月10日 20時
