2 ページ19
梨愛side
梨愛「いいよ、私、夜ご飯作るからパパは休んでて？」
廉「ええって、俺やるから。父親を舐めんな。梨愛、もうすぐテストやろ？テス勉した方がええんやない？晩御飯は俺に任せろ。ゆっくり２階で勉強してきて」
心配過ぎて勉強に集中出来ないと思うけど、こういう時のパパは絶対引かないことを知ってるから、こっちが引くしかない。
梨愛「怪我だけは気を付けてね？家を燃やさないでね？」
廉「バカにし過ぎやろ。ええから早く２階行ってて。見られてると気が散って料理に集中できん」
梨愛「はいはい。じゃあ2階行ってる」
２階に行き、自分の部屋に入って勉強道具を取り出して、勉強に向かう。
でも、集中ができない。
なぜなら····
『バンッ！！』
廉『硬っ！！なんやこれ！！』
1階がもう騒がしくて騒がしくて。
何か物が落ちたらしい音や、パパの賑やかな声。
騒がしいな···とため息をついたその時、パパの叫び声が聞こえた。
廉「うわ〜っ！！最悪やっ！！」
何をやらかしたのか心配になって1階に降りた。
梨愛「もううるさいよ、パパ！」
そう言いながらリビングに入ると、キッチンにいるパパは明らかにやらかしたような顔をしてた。
梨愛「どうしたの？パパ」
廉「やったわ、俺···」
そう呟いて下を向き、流し台を見つめてるパパ。
キッチンに入って流し台を見ると、流し台にはお米が散乱してて。
梨愛「えっ、何これ！？」
廉「米炊くの忘れとったから、ジャーにお米入れようとしたら手が滑ってぶちまけた」
梨愛「うわぁ···」
もう私は放心状態。
パパの大好きなお米が可哀想な状態になってた。
梨愛「もうこれ、食べれないから捨てるしかないね」
もったいないけど、落ちてるお米を拾って袋に入れ、捨てた。
梨愛「やっぱり私も手伝うよ。二人でやった方が早いでしょ？」
廉「おん···ごめん」
梨愛「いいって。人間には苦手なものは付き物だし。ほら、頑張ろう」
そう言ってパパを励まし、私は代わりにお米を炊いて、パパは野菜を切ったり炒めたりをした。
私がお米を炊いてるところを見てたパパは、『へぇー、そうやって炊くんや』と驚いてた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 71人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
このみ(プロフ) - みーにゃんさん» 読んでくれてありがとうございます (2月4日 15時) (
レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
みーにゃん(プロフ) - リク書いていただいてありがとうございます 言葉遣いは難しいですよね (2月4日 14時) (レス) @page48 id: f0fa747bea (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - かいちん♪さん» 読んでくれてありがとうございます！上の子達も気遣いができて優しいですよね！ (2月4日 11時) (レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
かいちん♪(プロフ) - いつもありがとうございます！今回はなかなかヘビーなお話をお願いしたのに、要望にすべて応えてくださり、ありがとうございます！！上の子2人も弟妹の面倒を見ながらパパとママを気遣い、思いやりのある子たちだなと思いました。 (2月4日 9時) (レス) @page46 id: 2a201cd7c8 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - せなさん» こちらこそありがとうございました！ (2月2日 18時) (レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：このみ | 作成日時：2024年1月10日 20時
