料理 ＊廉パパ ページ18
娘 梨愛(りあ)高校1年生
梨愛side
夕方。
学校が終わって帰り道を歩いてると、ママから電話がかかってきた。
梨愛「もしもし？」
『あ、梨愛？もう学校終わった？』
梨愛「うん、今、お家に帰ってるとこ」
『よかった。今日、ママ、お仕事終わるの遅くてまだ帰れないからさ、パパとお留守番しててくれる？パパに一応、晩御飯作っといてって頼んだけど、ちょっと心配なんだよね』
梨愛「たしかに。パパ、料理できないもんね」
『そう。さっき電話して頼んだらめっちゃ気合い入ってたから、多分もう料理してると思うんだよね。だからさ、梨愛、早めに帰ってパパのお手伝いしてあげてくれる？』
梨愛「うん、分かった。急いで帰るね」
『うん、ありがとね！』
電話を切り、急いでお家に向かった。
家に着いて入った瞬間、焦げ臭い匂いがした。
リビングに入ると、パパが真剣な顔をしながらキッチンに立っていた。
梨愛「ただいま」
廉「お、おかえり、梨愛！」
ママのエプロンを着て上機嫌に料理をしているパパ。
梨愛「···何か、焦げ臭いんだけど」
廉「え？」
鼻を手でつまみながらキッチンに入ると、コンロの上に置いてある鍋から煙が出てた。
コンロの火は点いてて···
梨愛「ちょっ、煙！！」
慌てて火を止めた。
梨愛「危なぁ···火事になるとこだった···」
鍋の中にはピーマンが入ってて。
真っ黒に焦げてた。
梨愛「煙出てるの気づかなかったの？」
廉「人参切るのに夢中になって気づかんかったわ」
まな板の上には、丸型に切られた人参が散らばってて、その周りにはお肉やじゃがいも、玉ねぎやきのこが置いてあった。
梨愛「何を作ろうとしてるの？」
廉「ん？カレー。その鍋に入ってるピーマンもカレーに入れるんよ」
梨愛「···カレーにはピーマンいらないよ？」
廉「え？いらないん？」
梨愛「うん、基本的には。ってかさ、この鍋、ちゃんと油引いた？」
廉「いや、鍋やで？」
梨愛「はい？」
廉「フライパンに油引くのはわかるけど、鍋やん。必要ないやろ」
梨愛「鍋でもちゃんと引かないと今みたいに焦げちゃうの！」
廉「···あ、そうなん？」
へぇーと言いながら頷いてるパパ。
料理初心者なのにどうして難しいカレーを作ろうとしてるのだろう？
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このみ(プロフ) - みーにゃんさん» 読んでくれてありがとうございます (2月4日 15時) (
レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
みーにゃん(プロフ) - リク書いていただいてありがとうございます 言葉遣いは難しいですよね (2月4日 14時) (レス) @page48 id: f0fa747bea (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - かいちん♪さん» 読んでくれてありがとうございます！上の子達も気遣いができて優しいですよね！ (2月4日 11時) (レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
かいちん♪(プロフ) - いつもありがとうございます！今回はなかなかヘビーなお話をお願いしたのに、要望にすべて応えてくださり、ありがとうございます！！上の子2人も弟妹の面倒を見ながらパパとママを気遣い、思いやりのある子たちだなと思いました。 (2月4日 9時) (レス) @page46 id: 2a201cd7c8 (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - せなさん» こちらこそありがとうございました！ (2月2日 18時) (レス) id: 431cff37e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：このみ | 作成日時：2024年1月10日 20時
