猫 、 拾われました . 【 selly 】

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荷物を整理して 、 コンセントを借りてスマホを充電して 。

シャワーを浴びて 、 冷蔵庫から水を拝借して飲んで 。





暇つぶしに 、 日本にいる唯一の幼馴染であるバニラと連絡を交わしていた 。












ばに今はホテル ?
Aううん
A韓国で出来たお友達の家
ばに友達? A韓国語喋れないよね
A日本語喋れる人だからね 。
韓国は日本語喋れる人多いらしいよ
ばにそうなんだ




暇だから通話しよ 、 というと素直に受け入れてくれる彼 。


彼は「 ストリーマー 」という仕事をしていて 、真夜中まで起きているなんてことは当たり前だから 、 この時間に電話をかけても怒られることはない 。





まぁ 、 通話ができるのは彼が仕事中ではないときに限るけれど 。










「 やっほーばにちゃん 。 お疲れ 」


「 おー 。 お疲れ 」
「 無事ついたみたいでなにより 」


「 ありがと 。 一時はどうなるかと思ったけどね 」


「 なんかあったの ？ 」


「 まぁねー 、 色々 ? 」


「 なんそれ 笑 」











ばにと通話して 、 一時間くらい経ったころ 。 もうすぐ寝ようかなー 、 というばにの言葉を聞いて 、 もう終わりにしよっかー ? なんて話をした時だった 。








「 ぁ 、 お帰りなさい 」







sellyさんとRasさんが部屋から戻ってきた 。







「 Aさん 、 起きてたんですか ？ 寝ててよかったのに 」


「 いえ 、 そんな ... 悪いですよ 」






通話をつないだままのばにが 、 私の名前を小さくつぶやく 。

スマホを持っている私ですら聞こえるか怪しいほど小さな声だったのに 、 なんと聞こえていたRasさんが通話中でしたか ? ごめんなさい ! と誤ってくる 。




その声を聴いたばにが 、 え ? と声を上げた 。















「 Aが韓国で出来た友達って ... Ras ？ 」






















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