猫 、 拾われました . 【 selly 】

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# 4 .














あー 、 もう無理 。 ほんと気まずい 。


まぁ 、 質問に答えればいいだけの話なんだけどさ 。





だって殴られるかもしれないし 。 蹴られるかもしれないし 。 ナイフ持ち出されるかもしれないし 。


スマホの充電切れてるから 、 通報できないし 。




... まず 、 韓国の通報の仕方知らないし 。







質問を落とした彼女を見上げる私と 、 私を見つめる彼女 。



痛い沈黙を破ったのは ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
















「 ぁれ 、 せりし ？ こんなところでなにしてんですか ？ 」
















彼女でも私でもない 、 救世主様でした 。












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「 へぇ 、Aさん日本人なんですね ！ 」


「 はい 、 そうです 」


「 なんで公園で寝てたんですか ？ ホテルとか行けばいいのに 」


「 ホテル探そうとしてたんですけど ... 休んでたら 、 寝ちゃって」


「 寝る ... !? こんな寒いのに !? 」











出会って早１０分 。



私を起こしてくれた人 ー 名前はselly と言うらしい ー とこのきつい状況から解放してくれた方 ー
名前をRas というらしい ーに挟まれ 、 事の発端を説明していた 。



因みにずっと女性だと思っていたsellyさんは男性だったらしい 。





一通り話終えて 、 ふぅ 、 と一息 。






キャリーケースにつけられている吊り下げ式の小型時計を見ると時間は９時前 。




鉛のように重く動くことを拒否している体を動かそうと , ベンチから体を上げたとき 。




同じく私の時計を覗き込んだのだろうRasさんが不意に 、 「 あぁ ! 」と焦った声を上げた 。



















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