窓辺の季節【プロセカ】 (ページ1)

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聞き間違い／彰人ページ1

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「彰人は秋の気候は好きらしいが、自分の名前と聞き間違えることがあって、とても面倒らしい。」

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視線の先はただひとつ。おそらく、彰人が片思いをしている相手だと思われるAさん。

相談などをされたわけではないが、なんとなくわかるのだ。彰人は自分では気づいていないのだろうが、いつも自然とAさんの方を見つめている。

今もそうだ。教室の窓から校庭にいるAさんのことを見ながら、俺と話している。

キーンコーンカーンコーン

チャイムがり始めた。
もう下校の時間だ。暁山とAさんも一緒に帰っている。

「彰人、そろそろ帰ろう。」

「ああ。」

鞄に教科書を入れ始め、しばらく無言になる。

その時、ふいに聞こえた。校庭からだ。

「ねぇ、Aは秋って好き？」

「うん。＿＿＿好きだよ、秋。」

「えっ、」

彰人は一瞬固まった。

「やっぱり！そうだろうと思った！」

人の少ない校庭からは、二人の声はよく響くようで、

「な、なあ、今好きって……。俺のこと……。」

今の会話は彰人にも聞こえていたようだ。

「聞き間違いじゃないよな……？」

いや、聞き間違いだ。

多分彰人にはこう聞こえていた。

『ねぇ、Aは彰人好き？』

『うん。＿＿＿好きだよ、彰人君。』

しかし、本当のことを言うのも、嘘をつくのも可哀想だと思ったので、

「……いや、俺には聞こえなかった。」

このままにしておこう。それが一番だ。

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こんな勘違いしてたらかわいいなと思って書きました。
冬弥君には彰人君の恋をそっと見守っていてほしいです…。