70話「復讐心」 ページ26
「ゴォーール！！琴平が『タイムトランス』を止めたが、サタンがこぼれ球をすかさずシュート！！日本、またもや得点を許してしまったァーッ！！」
試合は1対4。琴平が「タイムトランス」のメカニズムを理解し、技自体は阻止できたものの、サタンによる突拍子もないノーマルシュートの炸裂で追加点を取られてしまったのだ。
「そんな、せっかく止められたのに……円堂くん……」
「心配ない。円堂くんは、必ず答えを見つける」
ベンチにて大谷が不安がるも、夏未は全く動じず、ただ円堂をまっすぐ見つめる。
「琴平、悪かった……！俺が……」
「謝罪など要らん」
琴平は冷徹な口ぶりで円堂の言葉を遮る。
「確かに失点した……。だが、お前の非を咎める気は毛頭もない」
しかしその口調は決して怒っているようには感じられなかった。
「琴平、教えてくれ。一体どうやってあの技を止めたんだ？」
円堂の問いかけに、琴平は首を横に振る。
「……こればかりは感覚と根性がものを言う類の技でな。教示してどうにかなることではない」
「感覚と、根性……」
円堂は彼らしからぬ厳しい表情を浮かべると、琴平はニヤリといつものように笑いかけ、こう声をかける。
「──お前の得意分野だろ、それ」
一方フィールド上の別の場所にて。
「一星は潰す。だが『タイムトランス』を止められなきゃ負けだぜ？」
鬼道と灰崎の前で吉良がこう切り出した。
「奴のシュートは琴平に任せよう。まずは、一星を排除することに集中しろ」
鬼道がそう言うと、吉良と灰崎は各自のポジションへと駆けていった。
──「復讐心にかられては自身の身を滅ぼすだけじゃろう」
ふと、鬼道は後半戦開始前に琴平に言われた言葉を思い出す。
しかしその忠告を振り払うように、すぐに頭からかき消した。
続いて鬼道の脳裏には負傷した豪炎寺…そして仕込み針によって傷害未遂に見舞われた円堂の姿がフラッシュバックされる。
(排除だ……！)
彼にとってかけがえのない仲間を傷つけた一星を許してはいけない。
鬼道は改めて、一星排除の決意を固めるのであった……。
日本ボールで試合再開。
開始早々、吉良は一星を傷つけようとボールを強く蹴った。
しかし彼に当たることはなく、サルがボールを奪う。
「おっとぉ！サル・ガタナスがパスをカットォー！」
「あいつらぁ！」
うまくいかなかった灰崎が憤激する。
「一星ごとまとめて潰してやるか！」
吉良のこの言葉を受けてサルの後を追う。
(灰崎たち……わざと一星を狙っているのか……？)
稲森も次第に勘付いてきているようだ……。
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いづう(プロフ) - ニーナさん» おわ〜〜〜ニーナちゃんだ〜〜！！読んでくれて感謝感激……。最初はこんなもんだけどだんだん性格の悪さが露呈してくるよ(笑) 坂野上可愛がってるのはある意味では伏線なんですよね……。 (2021年1月3日 22時) (
レス) id: d4f89da318 (このIDを非表示/違反報告)
ニーナ(プロフ) - こんにちは！いづうちゃんニーナだよ！ようやくここまで読めました。琴平さん良い性格してますね(^-^)人の不幸が好きという決して良いとは言えない性格だけど、積極的に人を傷つけないところとか坂野上君可愛がってるとことか良いですね…。 (2020年12月30日 11時) (レス) id: 48e524db4d (このIDを非表示/違反報告)
白銀の執行人(プロフ) - ぜひぜひ(*´∇`)ﾉ面白いですよ！オススメします！ (2018年11月13日 20時) (レス) id: 43da32bf0c (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - 白銀の執行人さん» いいですよね〜(*´∀｀*)ジョジョに関しては結構前に父の影響でちらっと触れてたんですよ〜。前と比べて成長したことだし、機会があればじっくり読みたいです！ (2018年11月13日 20時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
白銀の執行人(プロフ) - やっぱり！ジョジョ好きなのですぐに分かりました！イナイレとジョジョ良いですよね！ (2018年11月13日 19時) (レス) id: 43da32bf0c (このIDを非表示/違反報告)
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