68話「刻印の意思のままに」 ページ24
ボールをキャッチしたキーパー・パズズはサタンの方へボールを蹴る。
「彼ら、チームメイトを攻撃してる」
ボールを受け取り、見たまんまの感想を述べたサタン。
オーストラリアは器用にパスを回していく。
「無粋な者どもめ……」
ボールを持つアスが苛立ちを示しながら呟く。
彼らにとってはある意味「仲間」である一星の不利は、オーストラリア側にとっても都合が悪いのだ。
一星はオーストラリアの選手の様子を伺いながら動く。
おそらくレーザー光線の調整だろう。
「うぜぇ手はもう使わせねぇ！」
と、そこへ灰崎が特攻を仕掛けるかのごとく一星に迫る。
またもや邪魔をされた一星は不快感をあらわにした。
「うおあああッ！」
雄叫びを上げながら日本の陣を切り込んでいくアス。
「ヒーッヒッヒッヒ！」
その横には下品な高笑いを響かせるサルが。
彼らの前には稲森と氷浦が立つ。
その時──
「うわあっ！？」
彼らのスパイクから鏡が出現し、反射の光を利用して二人の視界を奪った。
アスは慌てふためく彼らを蹴散らして突破する。
「韓国と同じ手口か！？……あやつらめ、無粋な野郎はどっちだっつう話だぜこいつぁ……！」
守りの体勢をとる琴平。口調も徐々に乱れつつある。
「何！？」
「ちょっと！なんなんですか！」
──再び目眩しに遭う仲間。
その思ってもみなかった展開に驚く灰崎に同調するかのように振る舞う一星。
「…ふっ」
しかし一星は途端に本性を露呈するかのごとく嘲笑い、その場を後にした。
そんな彼と入れ違うように吉良が灰崎に近づき、こう言った。
「光には警戒していたはずだろ」
「クズどもは連携プレーもできるようだ。どうやらこのフィールドは、汚ねぇ奴らだらけのようだな……」
敵、そして一星への不満が募る灰崎はこう吐き捨てた。
その一方で一星はサタンに近づく。
「君、完全に狙われているねぇ！」
サタンは一星を小馬鹿にするように声をかけた。
「フン」
その一言にカチンときた一星は彼を見向きもせず走って行った。
するとサタンの容貌が再び大きく変化し、金髪から試合開始時と同じ赤髪へと戻った。
「だが、これ以上はさせはせん！」
口調も粗暴なものとなり、こう言い放った。
「──我ら、刻印の意思のままに！」
サタンの首筋には「オリオンの刻印」浮かび上がる。
(刻印の意思じゃと？なんじゃそれは……)
刻印自体は見えずとも、彼のその言葉を耳にした琴平は、
(馬鹿な奴め、そんな重大そうなことを大声で叫ぶとは。覚えておくぞ、『刻印』とな……)
大きなキーワードを手に入れたといえよう……。
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いづう(プロフ) - ニーナさん» おわ〜〜〜ニーナちゃんだ〜〜！！読んでくれて感謝感激……。最初はこんなもんだけどだんだん性格の悪さが露呈してくるよ(笑) 坂野上可愛がってるのはある意味では伏線なんですよね……。 (2021年1月3日 22時) (
レス) id: d4f89da318 (このIDを非表示/違反報告)
ニーナ(プロフ) - こんにちは！いづうちゃんニーナだよ！ようやくここまで読めました。琴平さん良い性格してますね(^-^)人の不幸が好きという決して良いとは言えない性格だけど、積極的に人を傷つけないところとか坂野上君可愛がってるとことか良いですね…。 (2020年12月30日 11時) (レス) id: 48e524db4d (このIDを非表示/違反報告)
白銀の執行人(プロフ) - ぜひぜひ(*´∇`)ﾉ面白いですよ！オススメします！ (2018年11月13日 20時) (レス) id: 43da32bf0c (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - 白銀の執行人さん» いいですよね〜(*´∀｀*)ジョジョに関しては結構前に父の影響でちらっと触れてたんですよ〜。前と比べて成長したことだし、機会があればじっくり読みたいです！ (2018年11月13日 20時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
白銀の執行人(プロフ) - やっぱり！ジョジョ好きなのですぐに分かりました！イナイレとジョジョ良いですよね！ (2018年11月13日 19時) (レス) id: 43da32bf0c (このIDを非表示/違反報告)
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