63話「不可思議な陰謀」 ページ19
思わぬアクシデントに見舞われ、一気に攻め込まれてしまった日本代表。
「ここで『山嵐』を振るうか、いやしかし……」
琴平だけは「タイムトランス」の攻略法があと一歩のところで把握できる域まで来ていた。
しかし……
("奴"に襲われれば一貫の終わりじゃ)
睨みつけながら琴平のすぐ近くに潜んでいる「とある人物」のことが気がかりなのだ。
(すまんが追加点を免れることは出来んな)
そうこうしているうちに、ボールはあの一度も破られていない必殺技を使用するサタンに回ってしまった。
「しまった！」
サタンは勝ったような笑みを浮かべながら、シュート体勢をとる。
「食らうがいい！『タイムトランス』」
そして放たれたあの必殺技。
「うおおおおッ！！『風神雷神」！！」
ほとばしるエネルギーが放出され、いかにも「今度こそは止められる」といえるような勢いでサタンのシュートに挑む。
「愚か者！一度や二度破られた戦法が通ると思うか！？」
琴平がそう声を荒げるも、このシュートを止められるような他の手段がないのだ。
……やはり彼の言う通り何度やっても同じことで、円堂は図らずしてゴールを許してしまった。
「ゴォーール！！キーパー円堂、今日は不調なのかーーッ！？技を出すタイミングが完全にずれているぞーーッ！！」
1対3。サタンがハットトリックを決めたばかりに、日本代表は前半にして圧倒的な劣勢に立たされてしまった。
「どうすればあれを止められるんだ！止められないのか？止める方法はないのか……？」
円堂は悔しそうに両手を握りしめる。
「いや、方法はある！絶対に、ある！！まだ俺に見えてないだけだ！！絶対に探し出してみせる！！」
「鏡を使っているのか……でも、誰がやったかは特定できなかった……」
稲森たちは先ほど目眩しに遭った時のことを思い返していた。
「俺もだ。くそ、卑怯な手を使いやがって……！」
灰崎が憤りを表す。
「たとえ目を閉じていても同じだろう。ゴーグルをしていても眩しさを感じた。あれは鏡ではなく、一種のレーザーだ」
鬼道が断定した。あれはレーザー光線だと。
「ユニフォームかスパイクか、どこかに仕掛けを隠している可能性がある」
「果たして、本当にそうかな？」
言葉を挟んだのは琴平。すると稲森がハッとしたように付け足す。
「俺、敵選手がいない方向から光を当てられた気がしたんです！」
驚愕する一同。琴平は彼の言葉に満足げな表情を浮かべ、
「わしには"奴"が計略に加担したように見えたがのう」
そう言いながらまっすぐ見つめる先には……
(……のう、違うか？一星充よ)
64話「青い月に吼える狼と 嗤う山猫の唄」→←62話「視線のレイザー・ビーム」
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いづう(プロフ) - ニーナさん» おわ〜〜〜ニーナちゃんだ〜〜！！読んでくれて感謝感激……。最初はこんなもんだけどだんだん性格の悪さが露呈してくるよ(笑) 坂野上可愛がってるのはある意味では伏線なんですよね……。 (2021年1月3日 22時) (
レス) id: d4f89da318 (このIDを非表示/違反報告)
ニーナ(プロフ) - こんにちは！いづうちゃんニーナだよ！ようやくここまで読めました。琴平さん良い性格してますね(^-^)人の不幸が好きという決して良いとは言えない性格だけど、積極的に人を傷つけないところとか坂野上君可愛がってるとことか良いですね…。 (2020年12月30日 11時) (レス) id: 48e524db4d (このIDを非表示/違反報告)
白銀の執行人(プロフ) - ぜひぜひ(*´∇`)ﾉ面白いですよ！オススメします！ (2018年11月13日 20時) (レス) id: 43da32bf0c (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - 白銀の執行人さん» いいですよね〜(*´∀｀*)ジョジョに関しては結構前に父の影響でちらっと触れてたんですよ〜。前と比べて成長したことだし、機会があればじっくり読みたいです！ (2018年11月13日 20時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
白銀の執行人(プロフ) - やっぱり！ジョジョ好きなのですぐに分かりました！イナイレとジョジョ良いですよね！ (2018年11月13日 19時) (レス) id: 43da32bf0c (このIDを非表示/違反報告)
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