戦争経験者、ついでに見える。『ゲゲゲの謎』 (ページ5)

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3話ページ5

Aside

水木「A！起きたのか！！」

障子を開けたのは水木だったらしく、同時にここが水木の家なのだろうと察した。

となると、私は水木に助けられた、ということだろう。

『今ちょうど起きた。水木が治療してくれたんだろう？ごめん。死に際に立ち合わせるとこだった上に、看病までさせてしまって。』

水木「そんなこと気にしてる場合か！お前体の傷開いてるだろ！早く治療するぞ！」

『え、いや申し訳ない。助かったところで生きていく術もないんだ、助けても無駄だ、私はすぐにここをでる。』

水木「そんなこと言ったってほっとく訳にもいかないだろ！今は黙って治療されてろ！」

『､､､､､すまん。』

水木の気迫に押されてしまい、おとなしく治療を受けることにした。

服を脱ごうとした時、やっと気づいた。

私は水木に女だと言っていない。今ここで治療を任せれば、水木は私の体を見てどう思う？

そう思って、固まっていると、

水木「､､､､､お前を運んですぐ、服を脱がせて治療した。勝手に見てしまったことはすまない。だが、怯えなくとも何とも思っていない。だから今は俺に治療させてくれ。」

と、言ってくれた。

そのまま治療は始まり、すぐに血は止めることができた。

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『その､､､､本当にすまない。』

水木「いいんだ。困っていたらお互い様だろ？」

『､､､､ありがとう。』

あぁ、そうだ。水木はこんな性格だったな。
こんな優しいから、大勢憑いてるんだな。

でも、私がそれを伝えようとも祓おうとも、そんな権利は私にはない。

とにかく、迷惑をかけないように、ここから立ち去るのが最善だろう。

そう思い私は立ち上がった。

ガシッ

そう思ったのに、

水木「待て、お前この家を出るつもりだろう？」

『､､､､､これ以上迷惑はかけられない。､､､､何でそんなに優しいんだよ、私はお前と口を聞いたのは少なかったと記憶しているが？』

水木「､､､､半分は俺のお節介だ。もう半分は、今度は俺がお前を助ける番だからだ。」

『､､､､私を助ける番､､､､？一体何を言って、、モガッ。』

水木「あぁもう、何でもいいだろ！とにかく、お前は俺が面倒を見る。むしろそこらで野垂れ死なれる方が迷惑だ。」

そう言いながら口にパンを突っ込んでくる。

『モグモグ､､､､､』

本当に、、、お世話になっていいのだろうか。