わらび餅を食べに行っただけなのに【鬼滅の刃】

＊わらび餅が９つ ページ20

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どれだけ前に行っても竈門が見当たらない。


前なのか？降りたのか？

いや、堅物デコ真面目の竈門はそんな事する筈ない。
竈門は任務を遂行するだろう。

なら…残る所はただ一つ。



「上だ！！」



きっと上にいる。後ろだったらすれ違っているだろうから。





カンカンカンカンと、金属の音が耳に響く。

その音は、私に緊張と楽しさを生む。


嗚呼！ラスボスと対面だ！！





そんな私の前に写った光景は、顔に血管を浮かべる竈門。そして、気持ち悪い元凶らしき奴。


「あれぇ？君も起きたの？おはよう。」


そう言う元凶。いや、私は竈門より先に起きてたけどな？！


「Aさん！気を付けてください。コイツは夢を見せてきます！！夢に入ったらすぐに自分の首を切ってください！！」

「成程分からん！！」

「分かってもらえて嬉しいです！！」

「この難聴がァァァァァァ！！」


分からねぇってんだろ？！なんてツッコミ入れてる暇なんてないし、夢見る時間なんかもっとないのよ分かってる？


「君は…横に少しくくった髪に黄色い所がある…無惨様のお気に入りの子だ！」

「無惨？嗚呼、ワカメか。アイツのお気に入りなーんて不名誉な。いらねぇよそんな称号。」

その言葉も聞かずに、夢みたいだという元凶。


コイツら全員耳無いの？


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