俺が椚ヶ丘中学に教師として行くことになった件について Part3 (ページ44)

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授業１３８前原side ページ44

先生にあんな姿見られたのは嫌だったけど
先生が助けに来てくれたのは嬉しかった
俺の頭を拭いて、笑ってくれたのも

けど、先生はある人を見つけると見たことの無い表情をして追いかけた

嫌だな。元カレとかだったらどうしよ
とかばっか考えてて

雨は強くなってくばかり
傘も持ってないのにやばい、ということでみんなで探してるんたが…

前原｢…いなくね｣

杉野｢どこ行ったんだよ！｣

潮田｢人気無いからすぐ見つかると思ったのに…｣

岡野｢こんな雨の中じゃ本当に風邪ひくよ｣

茅野｢せんせーマッハで探してよ！｣

殺｢そ、そうしたいのは山々ですが…この雨の中は…｣

すると、誰かの啜り声が聞こえた
先生、と思い俺はそこに向かって走り出した

曲がった先に見つけたのは、今にも倒れそうな先生の姿

前原｢っ…先生！！｣

俺はすぐに駆け寄った
先生を抱きしめると、体は冷えきっていた
格好は泥だらけで

貴方｢ぁ…え…？｣

前原｢何やってんの…！｣

後ろからみんなの足音が聞こえた

殺｢御影さん！？大丈夫ですか！？｣

茅野｢先生！｣

みんなの声に答えること無く、先生は瞼を閉じた

前原｢…殺せんせー、家わかる？｣

殺｢は、はい。一応…｣

前原｢…行こう｣

俺は先生をおんぶし歩き始めた

ねぇ、先生？

あの人は先生にとってどういう存在なの？