授業９７ ページ3
貴方｢ハァッ…ハァッ…｣
浅野｢くっ…なんなんだ一体…！｣
何があったかって？
曲がり角を曲がったらすぐ家なんだけど、隆にぃに見つかって絶賛逃げてるなう←
多分20分近くは探すぞアイツ。それか家の前に立ってる
足痛てぇんだぞこちとら！！
貴方｢っ…マジで痛い｣
浅野｢…そこの路地裏は誰か通るか？｣
貴方｢ううん。猫しか通らないよ｣
浅野｢…行こう。あそこならバレないだろ｣
貴方｢だね。よっと…｣
路地裏に入って座る
やっぱ猫しかいない
貴方｢あーもう邪魔｣
メガネを取って猫と戯れようとする
が、秀ちゃんに��野良だぞ��と言われ止められた
別にいーじゃんか…
浅野｢…にしても、なんで急に逃げようと？｣
貴方｢いや…あの人かなりのシスコンで…秀ちゃんの身が危ないと思って…｣
浅野｢…なんだそれ｣
呆れられた。は？いや割とガチだぞ？←
浅野｢それより、足は大丈夫なのか｣
そう言いしゃがんで右足首を優しく掴んだ
貴方｢んー、なんとか？多分大丈夫でしょ｣
浅野｢全く…もう少し自分を大事にしろ｣
秀ちゃんは手を離し顔をあげる
と同時に猫が秀ちゃんの背中にぶつかる。いや、飛び降りた？
浅野｢！？｣
バランスを崩して前に倒れる
浅野｢なんなんだ本当に……っ｣
貴方｢あの、秀ちゃん…？｣
秀ちゃんの整った顔はすぐ目の前にあって
右手は左肩のすぐ横、左手は腰の横の地面
近いなおい
貴方｢えっと…大丈夫…？｣
浅野｢……んで｣
貴方｢え？｣
浅野｢…なんで、そんなに落ち着いてられる。何かされるかも、とは思わないのか？｣
何かって…
貴方｢秀ちゃんは何もしないと思って｣
この距離感は慣れちゃってるしね…
浅野｢…そんなの、無理に決まってる｣
貴方｢？ 何言っ…｣
全部は言えなかった
秀ちゃんとの距離が、0になったから
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作者名：doryi☆ | 作成日時：2017年8月13日 22時
