Epi.13 痛みなんて知りません ページ15
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教室に戻ると誰もおらず、一台の鏡が用意されていた。
確か、今日の授業は実践魔法だったっけか。
恐らく皆鏡を通して結界に入ったのだろう。
俺は、いまだに電流が流れ続けている首輪を手でさすりながら鏡に足を踏み入れた。
頬に冷たい霧のようなものがあたる感覚のあと、視界がひらける。
今日は3年E組との合同授業のため、結構な人数が結界の中にいた。
授業はすでに始まっているみたいだ。
「A、それ…
…まだ懲りてなかったのか」
後ろから声をかけられ、振り向くとトレイが立っていた。
トレイは俺の首元に目を向け、少し顔を青くした。
「ルークの奴が煽ってきたのが
「あーな…
…少し赤く爛れてるぞ。痛いだろ」
「………痛くない」
「痛いんだな」
トレイはポンっと俺の頭に手を置くと、「あんま無理するなよ」と困った顔で笑った。
「…ほら、もうすぐ実践練習の順番が回ってくるぞ?」
『んー…』
今回の授業は、先生が決めたペア同士で実践魔法を用いた試合を行うというものだ。
魔法以外は使用禁止。
3年に進級し、今まで力を向上させてきた全属性の総復習みたいなものだ。
先程一緒にいたクルーウェル先生はいつの間にか、俺より先にこちらに来ていた。
「第6試合、先攻スミス&ベイカー。
後攻エーデルワイス&クローバー」
俺たちの名前が呼ばれ、それぞれ位置につく。
「皆マジカルペンは持っているな?
3、2、1……Ready Go!」
スタートと同時に頬にかすかに冷たい風が当たった。
__________水属性… “ウォーターショット”
俺はすぐさま防御魔法を発動、さらに重ねるようにトレイの防御魔法を遅れて展開させ防御力をアップさせる。
防御魔法によってできたバリアに当たり、バキッと氷が砕け散る音がした。
「危ねぇ…トレイが上に重ねて無かったら破られてたかも」
クルーウェル先生が効果を消したのか、首輪から電流が流れない。
電流に少し身構えてしまったため、バリアが少し脆くなってしまったのだ。
「ははっ、絶対それはないな!
…で、次はどうする?」
ベイカー、スミスはどちらも水属性の魔法を主に使用していたはずだ。
なら、次は…
「んー、じゃあトレイ。
________してみる気はない?」
「…ほぉ。やってみる価値はあるな」
「んじゃ、
…ちゃっちゃと片付けちゃおうぜェ!トレイ!」
「分かってるさ、A!」
2人の息がぴたりと合う時___
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼します!私男主の愛され大好物なので嬉しいです!ビーコンレタスも大好物なので嬉しいです!更新頑張ってください! (5月20日 14時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - ご馳走様でした…(っ^ཀ^c) 続きが楽しみです!もっとみんなとエッt(((殴 見たい! (2022年8月23日 14時) (レス) id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
あげパン - とっても良い作品だと思います!忙しいと思いますが、頑張ってください!応援してます! (2021年12月12日 12時) (レス) @page25 id: 3e1ec359cd (このIDを非表示/違反報告)
煮たまご - この作品大好きで、ずっと応援してます!!受験、大変だと思いますが頑張ってください!! (2021年5月24日 16時) (レス) id: 22a254af00 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 最高です!続きが気になります!!ハリーくん落ちでお願いします! (2021年1月20日 17時) (レス) id: ed80c822fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽんちょ | 作成日時:2020年10月9日 22時