階級甲の隊士は、何故か霞柱に懐かれたらしい【鬼滅の刃】 (ページ34)

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29話ページ34

「おやおや、君たちも来ていたんですね。」

「仲が良いのね！キュンキュンしちゃう！！！」

聞き覚えのある声を聞いて、俺は顔を上げる。

すると、そこには蟲柱様と、恋柱様がいた。

俺たちの席の、隣に座っている。

慌てて敬礼をしようとしたら、蟲柱様に手で止められた。

「何の用？」

心なしか、霞柱様は不機嫌になっている。

「いえいえ、別に大した用はありませんよ。」

「なら、どっか行ってくんない？」

「嫌です。貴方に指図される筋はありません。」

(無一郎くん、しのぶちゃんに玲くんを取られると思って、怒ってる！！キュンキュンするわ！！)

何故か、口論になってきている。

後、恋柱様の周りにハートが飛んでいる気がする。

「あの、せっかくなので、一緒に食べましょう。そっちの方が、楽しいので。」

そう言うと、口論は鎮まって、恋柱様と蟲柱様は甘味を頼んだ。

「貴方がたは、何故ここに来ているのですか？」

「何？僕たちはここに来ちゃダメなの？」

「ちょ、霞柱様！」

俺は慌てて霞柱様を止めてから、質問に答える。

「霞柱様に誘われて来ました。」

お昼ご飯も、食べ損ねてしまって…、と付け加えると、蟲柱様はこちらを怪訝そうな目で見た。

(あれ、俺なんか変なこと言った？)

思わずうろたえると、蟲柱様と恋柱様の甘味が運ばれてきた。