天才達の黙示録【QK】 (ページ10)

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惹かれるページ10

ふくらside
動画の撮影が終わり今いるメンバーで朧月さんに挨拶をする。

問と言と話している様子を見る限り人当たりがいい人なんだなと実感する。

ふくら「自己紹介が遅くなってすみませんでした」

『いえいえ、こちらこそ押しかけた様な形になってしまって申し訳ありません』

申し訳なさそうな顔で俺の方を見る。

問「でも先輩の事連れてきたの伊沢さんなんですよね」

その言葉で伊沢の方を見る。

『最初はプロポーズかと思いましたよ』

伊沢「先生！今言っちゃ駄目です！」

『おや、失礼しました』

意地悪そうに笑う彼を見て一瞬胸がドキリと音を立てた。

言「そんな事より先輩痩せました？在学中よりも腰が細い気が」

『嘘でしょ、そこまで分かんの？』

問「ちゃんとご飯食べてます？」

問のその言葉に一瞬驚いた様な顔をして隣にいた言に何か耳打ちしていた。

言「毎日ゼリーは駄目ですよ」

『うぅ…………だって白衣の背中がパツパツだったんだもん』

ぷっくらと頬をふくらませる彼がとても可愛く見えてしまった。

伊沢「え！先生ゼリーしか食べられないんですか！？」

さっきまで河村さんに怒られていた伊沢が戻ってきた。

それも大声で。

『変な誤解が生まれつつありそうなのでやめてください、伊沢さん』

そう言ってA先生は伊沢の頬を引っ張って遊びながらまた問と言の話を聞いている。

うちの社長を簡単に手懐けるって事は結構凄い人なんだと思いながら楽しそうに話す3人を見守る。