色鮮やかな ページ8
Aside
動画撮影が始まって早40分。
メンバーの人達はウンウンと唸りながらも答えてくれる。
伊沢「では最終問題、この方は一体何方でしょう」
ふくら「これは無理だぁ………」
須貝「情報少な過ぎだろ!」
気づけば最終問題らしい。
メンバーの人達の悲鳴を聞いてか伊沢さんはニヤニヤと笑っていた。
『性格悪いですよ』ボソッ
伊沢さんに聞こえる程度の声で話す。
伊沢「企画を楽しんでると言ってください」
そう言うと伊沢さんはまたニヤニヤと笑っていた。
ふくら「ヒント少な過ぎない?流石に無理でしょ」
伊沢「その言葉を待ってたんだよふくらさん。ではここでスペシャルゲストをお呼びします。どうぞ〜」
この言葉に部屋の扉が開いた。
誰かが入ってきたみたいだ。
??「「先輩!」」
両サイドから声が聞こえる。
ん?両サイド?……………………あぁ、そういう事ね。
須貝「性別、生年月日、前職、好きな事、嫌いな事、趣味、特技、身長体重、髪の色、で最後か問と言の先輩ってか」
須貝さん?がそう言いながら唸る。
問「お久しぶりです。卒業してからずっと会えなくて心配してたんですよ」
言「あの大っきい病院で働いてたんですか?僕も定期検診行けばよかった」
双子ちゃんは昔みたいに俺に話しかけてくる。
今喋れないんだよ。
その時だった。
ふくら「…………………24で医者って事は問と言とは2歳しか離れてないんでしょ?で大っきい病院で働いてたと」
ふくらさん?が急にそう言ってきた。
ふくら「………………朧月 Aさん」
そう言われた瞬間俺の見えていた真っ黒な世界は色鮮やかな世界に塗り替えられていた。
『はい、朧月 Aです』ニコッ
ようやく見えた世界に俺は嬉しすぎて笑ってしまった。
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作者名:エリス | 作成日時:2023年7月8日 15時