#38 MEZZO" ページ40
皆の涙声の歌を聴きながら、私とナギさんは踊る。
と言っても、私も踊れないので、ほとんどナギさんに身を委ねたかたちだったけれど。
ナギさんは私をくるりと回すと、次はお姉ちゃんの元へ行き、お姉ちゃんと踊り始めた。
メロディの節目に交代でくるくると踊ると、なんだかおかしくなってきて。
悲しいのに、悲しかったはずなのに、いつの間にか笑顔になっていた。
本当はお姉ちゃんだって、皆だって、ナギさんだって、悲しいはずだ。
だけど、笑顔になってほしいから。
仲間に笑ってほしいから。
────こうして、星空の下の小さなダンスパーティーは静かに幕を閉じた。
そして、IDOLiSH7のふたりぼっちのデビューも決定した。
*
逢坂さんと、環さん。
2人は『MEZZO"』としてデビューするそうだ。
「私はこれから2人につくことが多くなるから、他の皆はAに任せることもあると思う。だから、アシスタントマネージャーとして、頑張ってね」
姉がMEZZO"とIDOLiSH7のスケジュールを私に渡しながら言った。
「い……いよいよなんだね。ドキドキしてきた……」
とうとう、本格的にアシスタントマネージャーとしての仕事が始まる。
そう考えると、なんだか急に緊張してしまうのだった。
「大丈夫だよ。Aがしっかりしてるのは、私も知ってるから。皆さん優しいし、Aなら上手くやれるよ」
「お姉ちゃん……」
姉の言葉が胸に響く。
「私、頑張る！お姉ちゃんには及ばないかもしれないけど……それでも、少しでも皆やお姉ちゃんの役に立てるように、精一杯がんばるよ！」
「うん、頑張ってね！─────それじゃあ、そろそろ支度しよっか」
「へ？どこか行くの？」
「あれ？聞いてない？バーベキューだよ！」
*
皆を労うためか、慰めるためか、はたまたただの休暇か。
ともかく父の提案で、私たちは川でバーベキューをやることになった。
釣り班、カレー班、火起こし班に別れて、お姉ちゃんは二階堂さんとナギさんと一緒の火起こし班、私はMEZZO"と一緒のカレー班に行くことになった。
というのも、お姉ちゃんに「大丈夫だとは思うけど、一応2人のこと見ててね」と、こっそり頼まれたのだ。
環さんは分からないけれど、逢坂さんは時々料理もしてるみたいだし、心配はそこまで無いだろう。
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noppi(プロフ) - 続きも楽しみにしてます！！ (2022年5月20日 18時) (
レス) @page46 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - CloveRさん» コメントありがとうございます！！更新遅いですが頑張りますね…！ (2020年4月22日 14時) (レス) id: 5cf2ed8ae6 (このIDを非表示/違反報告)
CloveR(プロフ) - 神でした！更新頑張ってください！！ (2020年4月22日 2時) (レス) id: f7412586d4 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 夢見る猫さんさん» 初めまして！コメントありがとうございます！三月いいですよね！私も好きです！！ (2019年12月30日 15時) (レス) id: 5cf2ed8ae6 (このIDを非表示/違反報告)
夢見る猫さん - 初めまして。アイナナ大好きです。三月が好きで推しです (2019年12月30日 12時) (レス) id: 1f3578b759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイン | 作成日時：2019年11月20日 20時
