#16 作戦 ページ18
「………は？」
「ですから、小鳥遊さん、いじめられてるんですよ。恐らく、我々が原因で」
「俺たちのせいで？いおりん、どういうことだよ！？」
俺は立ち上がっていおりんに詰め寄る。
「……1週間ほど前、彼女がいきなり私たちを突き放したでしょう？その時、きっと既に始まっていたんですよ」
「な……それなら、なんで言わねぇんだよ」
「……推測ですが、私たちを巻き込むまいとしたんでしょう。我々がアイドルだということも知っていますし」
「………たっきー……」
あの疲れたような表情、そういうことだったのかよ。
………だから、言えって言ってんじゃん。
なんで皆、1人で抱え込もうとすんだよ。
「───四葉さん、我々はこれを放っておくことはできません。なので、私なりに解決策を考えてみました」
*
今日はとうとう、校舎裏に呼び出されてしまった。
テンプレすぎて笑えてくるが、正直笑える状態じゃない。
そろそろ皆に隠すのも限界かもしれない。
そう思い、家のドアを開けると、甘い匂いが漂った。家の中を見ると、そこには、
「おっ、帰ってきたな」
和泉兄さんが待ち受けていた。
「おかえり、A」
「……………ただいま帰りました…………？」
突然のことに混乱しすぎて、普通に挨拶してしまった。
和泉兄さんは机にカップケーキを置く。
さっきの甘い匂いはこれだったのか。クリームが乗っていて、とても美味しそうだ。
じっ、と見ていると和泉兄さんに笑われてしまった。
恥ずかしさを感じながら「あの、私になにか？」と聞くと、
「うん、とりあえず手洗いうがいして、それ食ってな。話はそれから」
「え、でも……」
「いーんだよ、それAの分だから」
私のためにわざわざ作ってくれたのか。
そう思うと胸の辺りが熱くなる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アイドリッシュセブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
noppi(プロフ) - 続きも楽しみにしてます！！ (2022年5月20日 18時) (
レス) @page46 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - CloveRさん» コメントありがとうございます！！更新遅いですが頑張りますね…！ (2020年4月22日 14時) (レス) id: 5cf2ed8ae6 (このIDを非表示/違反報告)
CloveR(プロフ) - 神でした！更新頑張ってください！！ (2020年4月22日 2時) (レス) id: f7412586d4 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 夢見る猫さんさん» 初めまして！コメントありがとうございます！三月いいですよね！私も好きです！！ (2019年12月30日 15時) (レス) id: 5cf2ed8ae6 (このIDを非表示/違反報告)
夢見る猫さん - 初めまして。アイナナ大好きです。三月が好きで推しです (2019年12月30日 12時) (レス) id: 1f3578b759 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レイン | 作成日時：2019年11月20日 20時
