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十九話 伊黒 ページ21

伊黒「…はあ、」





頭が痛い。



昨日の最後の記憶がない…と言うことは、飲み過ぎて呑まれたのか…屋敷に居るということは彼奴が此処まで運んで来たに違いない。



ぐちぐちと文句を垂れながら此処まで連れて来る彼奴の姿が容易に想像出来る。





伊黒「…何処だ彼奴は。」





俺を部屋まで運んですぐに自室に戻ったのか、少しだけ顔を見に行こう。



そう思いながら起きていたら今回は感謝を述べようと思い彼奴を探す。



…いつも食事を摂る部屋へとたまたま行くと、彼奴の文字で「起きてお腹空いてたら食べてください」と書かれた紙と、その隣におにぎりが置いてあった。



彼奴も疲れていないことはないはずだと言うのにわざわざ師範だからと此処までするか…。





伊黒「たまにはしっかり休んだらどうなんだ。」





俺の継子である雨霧A。



彼奴は将来有望で、才能も力もあり、頭も悪くない奴だ。



きっといずれ本当に俺達と肩を並べて戦うようになるだろう…俺はそう思っているし、そう信じている。



いつもの互いの態度故にそれを口に出すことはしないが…昇進が早いのも事実、これからに期待をしている相手だ。



継子にすると決めた時…あの日のこいつはいつ壊れてもおかしくないような風に見えて。



放って置いたらただの無駄死にだとも思った…それに、彼奴は入り立ての割にそこそこ強い鬼と一対一で対峙し後少しのところまで行っていた。



こいつならば見込みがある…そう思って継子にした。





伊黒「…居た。」





彼奴は自室で布団に潜り込んで寝ていた。



相変わらず規則正しい寝息を立てながら静かに綺麗な寝方をする奴だ。



こいつは俺が育てた…これからも育てるし、妙な奴にこいつをやるつもりもない。



そんなことを考えながら、何となく気紛れで手を伸ばす。



一度もこいつを褒めてやったことはないし、撫でてやったことさえもない。



…寝ている時くらいは良いだろう、そんな意味の分からない言い訳を自分で考えながら奴の頭に手を乗せようとしたその時。





『……や…』



伊黒「…起きたのか。」





声を出したために起きたのかと思い、何か言い訳をしなければ…とは思ったが、起きたわけではないらしく。



でも小声で何かを言っているから聞こうと耳を澄ませる。





『…しゅう、や…』



伊黒「………は?」





…誰だ、そいつは。

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人見(プロフ) - フレフレ組尊いさん» なぁにぃ!!!ボクっ娘はありやぞ!!!!!(うるさい)はいごめんなさい、個人の価値観がありますよね(突然の反省) (2020年8月16日 23時) (レス) id: 882ef10c58 (このIDを非表示/違反報告)
フレフレ組尊い(プロフ) - ボクっ娘はないわぁ (2020年6月25日 13時) (レス) id: 31d94156fc (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 終わりになっちゃうんですか...?続きが読みたいです。楽しみです! (2020年6月14日 22時) (レス) id: c2d0832e50 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(童磨推し) - 好きです!!続き楽しみに待ってます!!! (2020年5月25日 14時) (レス) id: 5357f72739 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみっく(プロフ) - 面白いです!続き読みたいです!お願いします! (2020年5月5日 18時) (レス) id: b641ec771d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星降る夜 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年11月11日 13時

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