一話 ページ3
『…階級が、上がった。』
鬼殺隊に入って二年。
たった今階級が丙から乙へと上がった。
今すぐ師範に伝えたいけど…確か師範は今日任務帰りのはずだ、何かと任務帰りだと機嫌が悪かったりするからな…ネチネチと何か言われても堪らない。
折角階級が上がったのだから褒められたい気持ちはある。
『…まあ、あの人が僕を褒めることがあったらそれは天変地異の前兆だろうな。』
そんな失礼なことをぼそっと言ってから屋敷へと向かう。
鬼殺隊に入って少しした頃、僕は下弦に近い力を持つ鬼と一対一で遭遇してしまった。
まだ鬼殺隊に入り立てだった僕は、ある程度戦うことは出来たし後少し…と言う所までは行けていた…と僕は思っているのだけど、やっぱり下弦に近い力を持つ鬼にそう簡単に勝てるわけもなく。
此処で死ぬのかもしれない、と思っていた所を師範…蛇柱の伊黒小芭内に救われた。
弱いとか剣筋がなってないとかこちとら致命傷を負っていると言うにも関わらず、こっ酷い言われ方をしてかなり腹が立ったのを今でも覚えている。
…でも、それは分かってて…自分の弱さに打ちひしがれていた僕を、継子にして育ててくれたのが師範だ。
わざわざ他の所から通うのも時間が無駄になるだけ、と言って自らの屋敷にも住まわせてくれて、毎日のように任務や仕事以外の時間を僕の稽古に割り当ててくれている師範には感謝してもし切れない。
…なんてそんなこと、師範には言えるわけもないし言うつもりもないのだけれど。
怪我をした日は蝶屋敷へと行かせてくれたり…怪我が治るまで僕の任務を師範が代わりにしてくれていると聞いた時は本当に驚いた。
…まあ、それのお礼を言ったら、
「お前が怪我をするからいけない。まだまだ鍛錬が足りないんじゃないか。もっと怪我をすることもないくらいに強くなれ。弱い鬼と対峙して怪我をするくらいでは全然駄目だ。」
と言うお叱りを受けたのだけど。
蟲柱様曰く、
「伊黒さんは雨霧さんの事とても大切なのに、素直になれないみたいですから…余り気を落としてはいけませんよ？」
とのことらしいけど。
…それでももう少しは褒めて欲しいものだ。
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人見(プロフ) - フレフレ組尊いさん» なぁにぃ！！！ボクっ娘はありやぞ！！！！！（うるさい）はいごめんなさい、個人の価値観がありますよね（突然の反省） (2020年8月16日 23時) (
レス) id: 882ef10c58 (このIDを非表示/違反報告)
フレフレ組尊い(プロフ) - ボクっ娘はないわぁ (2020年6月25日 13時) (レス) id: 31d94156fc (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 終わりになっちゃうんですか...?続きが読みたいです。楽しみです！ (2020年6月14日 22時) (レス) id: c2d0832e50 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(童磨推し) - 好きです！！続き楽しみに待ってます！！！ (2020年5月25日 14時) (レス) id: 5357f72739 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみっく(プロフ) - 面白いです！続き読みたいです！お願いします！ (2020年5月5日 18時) (レス) id: b641ec771d (このIDを非表示/違反報告)
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