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十一話 ページ13

『あ〜嘘でしょほんと…』





師範の居ない屋敷で寝転がり、そう嘆く。



…まさか蜜璃さんだったなんて…いやまあ納得行ってしまったよね、あれだけ素敵な人なら師範も…





『ダメだダメ、雑念消えろ雑念め…』





それだけ言って刀を持って庭に出る。



良くないよ…色恋沙汰に現を抜かすのは…いや今のは師範にも言えるかもしれないね、うん。



…そもそも僕が師範に想いを寄せているのなんて、誰も知らないことだしな…アオイちゃんが気付きそう、っていうか気付いてる?くらいのもので…。



…僕も男だったら蜜璃さんを好きになってたよ、確実に。





『…何故僕は女なのでしょうか、師範…』





…なんて言ったら、「知るかそんなこと、女に生まれてきたから女なんだろう」とか言ってくるんだろうなぁ…知ってるけどさ、もう少し慈悲深い言葉をかけてくれても…



…無理だな。慈悲深い言葉掛けるとか師範じゃないな。ネチネチと言ってくるから師範なんだよな。うん。



でもそっか蜜璃さんか…なんてことをずっと考えながら素振りを続ける。





『…はー…』





…考えてたってどうしようもないことくらいは知ってるんです。



師範にとってはただの継子…僕がこういう感情を持ってしまっただけで、本当は持ってはいけない相手…師範にこんな気持ちを抱くなんて、良くないことだろうから。





『…泣くな、泣くのは師範に追い付いてからと決めたんだ…』





…違う、僕は泣かないと決めたんだ…“あの日”に。





「カァー!!カァー!!雨霧A!!雨霧Aー!!」



『びっ…くりした、誰の鎹鴉だ…?』





鎹鴉はみんな性格が違うけど…誰かを呼んだりする時は大声を出すもんね。



ちゃんと鎹鴉もお仕事をしていると言うわけで…





「緊急!!緊急!!」



『え、緊急…任務?』



「伊黒小芭内ー!!」



『…師範に何か…?』





師範に何かあったのかもしれない…そう思い、急いで羽織を着ながら刀を差す。





『案内してください!』



「此方ー!!」



『此方ってちょっと可愛い…じゃない、分かりました!!』





師範…何もなければ良いけど…どうかご無事でいてください…!

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人見(プロフ) - フレフレ組尊いさん» なぁにぃ!!!ボクっ娘はありやぞ!!!!!(うるさい)はいごめんなさい、個人の価値観がありますよね(突然の反省) (2020年8月16日 23時) (レス) id: 882ef10c58 (このIDを非表示/違反報告)
フレフレ組尊い(プロフ) - ボクっ娘はないわぁ (2020年6月25日 13時) (レス) id: 31d94156fc (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 終わりになっちゃうんですか...?続きが読みたいです。楽しみです! (2020年6月14日 22時) (レス) id: c2d0832e50 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(童磨推し) - 好きです!!続き楽しみに待ってます!!! (2020年5月25日 14時) (レス) id: 5357f72739 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみっく(プロフ) - 面白いです!続き読みたいです!お願いします! (2020年5月5日 18時) (レス) id: b641ec771d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星降る夜 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年11月11日 13時

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