BLACKこぴ (ページ2)

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地位とか名誉とかページ2

「オーナーの車は相変わらず立派ね」

HC「ジョンスのだっていいやつだろ？てかお前オーナーなんていつも呼ばないくせに」

「なんだろ…久しぶりだから距離感掴めなくて」

HC「俺はつい昨日までジニが店にいたような気がしてる」

「忙しいんだね」

HC「でもジニが居なくなってから客は減ったよ、売り上げも」

「ねぇ、ヒチョル。私もうジニって呼ばれるのやめたの」

HC「知ってるよ。Aだろ？でも慣れないんだよ」

「じゃあなんでもいいよ」

HC「そうか？結構気に入ってたんだよなージニ」

「ヒチョルがつけてくれたもんね」

HC「じゃあさ、逆にジニって呼ばれるようになった頃も違和感あった？」

「うん。そっちの方が違和感だった。だって18年間Aって呼ばれ続けたのにいきなり違う名前で呼ばれるんだよ」

HC「18かぁ…若かったよな」

「そんな何十年も前みたいに言わないでくれる」

HC「たった３年だけど大人になったよな…」

「あの頃は何も分かってなかった。今もかもしれないけど」

HC「いや、知らなくていい事まで知っただろ」

「大人の汚いところは全部」

水商売を始めたのはヒチョルのお店が最初

私はヒチョルの元で３年働いた

そして３ヶ月前にそのお店を辞めた。

働いているときはなんだか自分は立派な大人になったような気がしていたけど
外の世界に出たらただの子供だった

どんなにお金を稼いでいたとしても

まだ別の世界で私は全く認められていなかった

社会的地位は最下位のままだった
それはヒチョルも一緒