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真っ白 ページ12

「葉月〜、今度は何〜?」





「えっ、何って何」





「彼氏?」





放課後、帰る支度をしていた私に友人が言う。
窓の外、校門の方を指差していた。


真っ白な車。


??????????

一瞬、私の頭も真っ白になった。
あの人はきっとあの女子達の中心にいるんだろう。
ふと、こっちを見た気がした。





「ごめん!!今日別で帰る!!!」





理解のある友人で良かった。
教室で別れ、すぐに駆けた。

あ、あ、ど、どうしよ、、女子の真ん中の安室さんに声掛けたら絶対恨み買う、、、

人垣の隙間を見つけると、ウインクが飛んできた。
私宛て、なのだろうか???
周りの女子が一斉に歓声をあげる。

チャリ、と車の鍵が揺れた。
乗れってことか。
う〜………乗るしかない………………。


バレないように助手席にそっと乗り込み、しゃがんで安室さんを待つ。

うひぃぃ怖いよぉ
こんなにドキドキするのは、子供の頃に鬼ごっこをした以来かも。
いやまあ、今も子供なんだけど。


運転席の扉が開いた。
恐る恐る見上げると、バチッと目が合った。
一瞬目を丸くしたが、すぐにくすりと笑った。





「そんなに怖がらなくても良いのでは?」





車が発進してしばらくしてから体を起こす。
この人天然タラシっぽいとこあるし、女の怖さ分かってないんだよな〜〜!!!

なんで学校にいたんですか、とため息混じりで聞く。
公安そんな目立っていいのかあんた…。





「う〜ん、何故、と言われても特別な理由なんてないですよ。
強いて言えば、良い匂いって言われたのが嬉しくて会いに来ちゃいました。」





微笑みながらさらりと言った。
え、普通に考えれば頭おかしいこと言ってるよね??

安室さんは公園の近くに車を停めた。
とりあえず事故の危険が無くなったので、ゆっくり彼に近付く。

ん〜、JKの怖さでも思い知らせてやろうかな。
微かなイタズラ心が芽生えた。

嘘だらけ→←ストーカー?



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いちご飴(プロフ) - 素敵な作品見つけた…だと思ったら終わってた、、いつか更新してくださるのをずっと待ってます! (2月11日 16時) (レス) @page41 id: 9ae4f8b3c5 (このIDを非表示/違反報告)
- ずーっと待ってます……!! (5月19日 20時) (レス) @page41 id: 59d78921c3 (このIDを非表示/違反報告)
- お、おわった…w (2022年7月28日 5時) (レス) @page41 id: fa9b0d5a55 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - コナンくんの破壊力えぐいです。 (2022年7月25日 8時) (レス) id: 32b67605f3 (このIDを非表示/違反報告)
カイセイ - 終わらないでぇぇ… (2022年4月24日 18時) (レス) @page41 id: 7be9c28f97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆるり。 | 作成日時:2019年7月14日 20時

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