検索窓
今日:74 hit、昨日:195 hit、合計:604,035 hit

朝と来訪者 ページ38

ぺちぺちと頬を軽く叩かれる。
朝でしょ、分かってるって……

分かってても起きたくない時はあるの…。

ん〜、と返事をしながらもぞもぞ寝返りをうつ。


赤井さんと一緒に住んでから規則正しい生活にさせられてるからまだ寝かせて…
私にとって早起きは得じゃないので…

布団の中でもぞもぞしてたら頬をつついたり引っ張ったりされた。
私で遊ばないで…。


だんだんと意識が覚醒してきてしまったので、私で遊ぶ手を掴んでゆっくり起き上がる。
う〜、眩しくてくらくらする…。

目を擦りながら、おはよう、と声を掛けられた方を向く。
びっくりした。

声は赤井さんのまま、お顔は沖矢さんになっていた。





「…寝起きにイケメンは、心臓に悪いですね…。」





「“赤井秀一”の時に言ってくれるとありがたいな。」





まだふわふわとした意識の中、手を繋いだままいい匂いを辿る。

家事全般こなす赤井さんって何者…?
私、女として負けた気がする…

黙々と赤井さんが作ってくれたおいしい朝ごはんを口に運ぶ。
全部おいしい。本当に全部おいしい。





「朝の葉月は幼児化した様で可愛らしいな。」





ブラックコーヒーを片手に、赤井さんの声で沖矢さんが言う。
混乱した。コーヒー苦そうとかしか思えなかった。アホみたいじゃん。

赤井さんは大人の余裕でさらりと言ったけど、恥ずかしくないのかな…

……照れてる赤井さん、見てみたいかも。
今は沖矢さんだけどね。





「赤井さんはいつもかっこいいですね。」





ふっと微笑んだが、それだけだった。
大人の余裕は崩せそうにない。
そりゃそうよな。私は彼から見たらお子様だろうし。

うーっと大きく伸びをして、体を醒ます。

そういえば、何で今日は沖矢さんなんだろう。
訊こうと思ったけど、インターホンの音で遮られた。

まさか→←本能で感じた



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (559 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1624人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

いちご飴(プロフ) - 素敵な作品見つけた…だと思ったら終わってた、、いつか更新してくださるのをずっと待ってます! (2月11日 16時) (レス) @page41 id: 9ae4f8b3c5 (このIDを非表示/違反報告)
- ずーっと待ってます……!! (5月19日 20時) (レス) @page41 id: 59d78921c3 (このIDを非表示/違反報告)
- お、おわった…w (2022年7月28日 5時) (レス) @page41 id: fa9b0d5a55 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - コナンくんの破壊力えぐいです。 (2022年7月25日 8時) (レス) id: 32b67605f3 (このIDを非表示/違反報告)
カイセイ - 終わらないでぇぇ… (2022年4月24日 18時) (レス) @page41 id: 7be9c28f97 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆるり。 | 作成日時:2019年7月14日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。