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アカリside
風が吹き抜け、幾つもの木の葉が舞う。
……あれ…?


…森…!!?





???「おい、そこのお前!
…何者だ」





カチャ、とすぐ近くで音がした。
え???クナイ??????

突き付けているのは…私の推しの中の1人。
イズモしゃん。
あ、レイヤーさんかw
ビビるわww





『イズモさん好きなんですね〜!
私も推してます〜!!あ、同担無理でしたら言ってください!
イズモさん可愛いですよねー!!可愛いしカッコいいし!惚れるわ()

衣装すっごい出来ですね〜!このクナイも、本物みた___』





急な鋭い痛みに目が大きく開く。
クナイに沿わせていた人差し指から、血が垂れてきた。

い、たい……


イズモさん(?)が眉根を寄せた。
え、え、え、え、え?????????????
顔が熱くなり、涙で視界が歪む。
黒歴史だ、、、一生の不覚、、、


…本物のクナイ…?
え、じゃあ、私、この人に殺されるの?
頭が真っ白になる。
本能から汗が吹き出し、体が震える。

やだ、怖いよ、やだ、嫌だ、ヤダ





『や…、いや、しにたくない…』





イズモさんの探る様な眼差しが刺さる。





『う"っ…!!おえ"っ…!!』





胃液と涙が混ざった液体が滴り落ちた。
イズモさん…助けて…

願いが通じたかの様にイズモさんがクナイを放り投げた。
ため息を吐いて、張り詰めていた空気を消した。





イズモ「…息、ゆっくり吐いて。

まだ出そうか?…大丈夫だ、殺しはしない」





なんかもう…、
色々混ざった涙が溢れて止まらなかった。
イズモさんが背中をさすってくれたので、落ち着くことができた。

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作者名:ゆるり | 作成日時:2019年2月1日 18時

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