複雑 ページ7
和花side
矢巾「和花、国見のスポドリ取って」
『ヘアッすみません!!!
あ、えっと国見のですね!?どうぞすみません!!!』
矢巾「……なぁ、それやめろよ…。
そんな怖がるなって…」
やめろと言われても…
怖いもん…
頭を撫でようとしてか手がのびてくる。
だが反射的に体が揺れた私を見て、目を見開き動きが止まった。
すぐに手が引っ込み、かわりに英のボトルを渡された。
中身、と言われて中が空だったことに気付いた。
すぐ行ってきますと伝え、カゴを持って水道へ向かった。
__________
水道で急に声を掛けられた。
会いた過ぎる幻聴かと思ったが、振り返ると見慣れたぱっつんがいた。
『けんじろ…!!!??』
白布「ん、生きてたな」
賢二郎は本当に心配していたのか分からない表情でぶっきらぼうに答えた。
え、なんでここに…
白布「な、おい泣くなよ…」
泣くなって言われても無理だって。
せめて見られないように、賢二郎の服の裾を引っ張りながら俯いた。
ぎこちない動きで頭を叩いてくる。
叩き続けてくる。
なんかイラッとして賢二郎を見上げた。
『泣く気失せ、た…じゃん…』
白布「慣れてなくて悪かったな…!」
真っ赤だ。
賢二郎。
可愛い。
こっち見るな!と腕を引かれ、賢二郎の匂いに包まれた。
安心する、優しい匂い。
あ、賢二郎だ、って感じの。
『けんじろーくんは意外と背が高かったんですね…。
あと良い匂いするし、温かいし、安心する…』
白布「お前が意外と可愛い身長なだけだろ。
それより、本当に和花が無事で良かった」
少し力が強くなった。
『私も。賢二郎がいとこでよかった』
にへらと笑って見せる。
はいはい、俺もですよとテキトーに返されたけど、それでこそいつもの賢二郎だ。
矢巾「…おい、和花、早く」
びっっっっくりしたぁ
私も賢二郎もめっちゃ肩バァンッ↑↑ってなったぞ
『はっあっえっっっとそだ、あの賢二郎、
私生きるんでダイジョブ、あの、君も早く戻んないと、ね、』
早く帰るように促すが、謎の負けず嫌い発動(?)
矢巾さんにキツい視線を向ける。
白布「アンタ、和花がどれだけ傷付いたのか分かってる」
普通なら「?」が付く文章なのにないよぉ???
高圧的だよぉ!!???
矢巾さんが唇を噛み締め、わぁってるよ…と呟いた。
なんか…シュラバってやつ?
とりま逃げよ。(元凶)
1254人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nf____RD(プロフ) - あだ名の所でずっと笑ってましたww (2021年5月24日 5時) (レス) id: 83a9b34431 (このIDを非表示/違反報告)
ハク - ヤバイ面白い……!! とても面白いですね!更新頑張ってください! (2019年4月14日 18時) (レス) id: ce8572a894 (このIDを非表示/違反報告)
朝凪来夢(プロフ) - 通りすがりの変態紳士さん» そうですか私のおかげですか((とても素晴らしい時間の使い方をしてますね!これからもあなたの時間を奪いますね(^ω^ ) (2019年3月26日 19時) (レス) id: babb22cfda (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの変態紳士 - 面白すぎです…。これのせい(おかげ)で時間を何十分も有効活用しました誠にありがとうございます(土下座) (2019年3月26日 19時) (レス) id: 5256b9caf1 (このIDを非表示/違反報告)
朝凪来夢(プロフ) - 竹取物語さん» 竹取物語wwwきっと沢山の笑いに溢れた物語なんでしょうね...(遠い目) (2019年3月26日 14時) (レス) id: 30292fc5b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆるり | 作成日時:2018年9月15日 14時