【ヒロアカ】審神者やってたら連行されてヒーロー科に入れられた。【刀剣乱舞】 (ページ2)

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1話ページ2

『で？どういうことですか、これ。』

連れてこられたのは見慣れた時の政府、眼前にちょこんと座るのはこんのすけ。しゅんと俯きしっぽを下げ、きっと普通の人が見たら少しは絆されてしまうのだろうが長谷部からの説教がかかっている私はまったくもってなびかない。むしろ何も話そうとしない色味だけは華やかな狐に嫌気がさしていた。思わず首根っこをつまみ上げてしまうのも仕方のないことだろう。

「ぐふぅ、審神者様、、、どうかお手を、、」

つかみどころが悪かったのか今にも白目をむきそうなこんのすけを床に放してやるとまるで悪党でも見るかのような目で睨まれたが気にしない。

『仕方ない。許してやろう。連れてきた理由を話せ』

「ハァ、ハァ…ごほん、今日来て頂いたのは他でもない、現世遠征のお話でございます！ささ、立ち話もなんですのでお入りくださいませ」

はっとして気を取り直したかと思ったが若干恨みの残る目をしたままにそう告げられ、首をかしげる。現世遠征？どうしてまたうちの本丸にそんな話が、、、
考えていても仕方がない、促されるままに客人用の部屋に入ると、およそ人間には見えないがきっちりとシャツとベストに身を包んだ生物と３０代くらいであろうか、切りっぱなしの長めの黒髪に無精髭をたくわえ真っ黒な服に身を包んだ男性の姿があった。

はて。

「やあ、こんにちは！ぼくは根津、雄英高校の校長さ！こちらは雄英の教師の相澤くんだよ！」

喋った。ねずみが。

いやいや、自分の周りには口だけは達者で愛嬌を振りまき油揚げをこそぎ取っていく狐も居るわけだし喋るねずみが居ても何もおかしくはないだろう。そもそも自分自身が審神者という果てしなく珍しい職に就いているのだし考える方が変なのだ、思考は放棄してなんぼだろう。そして何よりこの男たちがどこから来たかを聞いてとても納得した。雄英高校とは名門と名高いヒーロー科のある高校ではなかったか。きっとこの根津と名乗った校長も個性の一種でこうなのだろう。
そして今回自本丸が呼ばれた理由を理解した、自分はこの時代の生まれな上現世の事情に詳しいからであろう。

「、、、大丈夫か。」

『ええ、大丈夫です。』

一見すると不誠実に見えた男は案外優しかったらしい、少なくとも挨拶もなしに固まってしまった初対面の人間を心配する位には。

『桜満と申します、本日は宜しくお願いします。』

「じゃあ早速本題に入るよ！今日は…」

需要があれば続きます。