07.想う....狐 ページ7
*01.焦がれるの続き
Aさん、と低く落ち着いた声で呼ばれ、胸が高鳴る。放課後居残りをしたあの日からしばらく、私はやっと自分の気持を自覚してしまった。そう、してしまったのだ。本当はしてはいけない相手に恋なんて、笑いものだ。
興味のないかのように返事をすれば、お願いしますと大量のノートを持たされた。いきなり加わった重みに体が倒れそうになる。耐えて先生を見ると、いつも通り澄顔。
何か言ってやろうと口を開いたところで予鈴が鳴ってしまった。ちくせう。職員室から自分の教室まで少し距離があるので、急がなければ遅刻扱いだ。
「先生のバカ！」
それだけ言って立ち去ろうとしたら頭に何かが乗る感覚がして、その足を止めた。規則的に動くそれを手だと理解するのに時間は必要ない。
「先生…？」
集まる熱を無視して先生を見上げた。何も変わらないその表情がズルイ、ズルイ。もう一度呼ぶとその手は止まり今度は追い払うような動作に変わる。
「はよ行かな遅刻しますよ」
「…っ、誰が引き止めたと思ってるんですか」
「すみませんね。ほら、はよ行き」
手に持つノートの束を持ち直して、今度こそ歩き出した。後ろでは同様職員室に戻るために先生が動き出す。二人の距離は開いていくばかり。その距離が妙に現実的で嫌になる。
こんな思いをするのも全部全部先生のせいだ。ギリギリの時間の中のくせしてスピードは遅い。ここまてくれば遅刻覚悟だ。
ダメなこともわかってる。本当はこんなのありえないってわかってる。こんなの漫画や小説の中でしか起きないことだと思ってた。それでもこんな気持ちになったのは、先生だから。
聞こえないのをいい事に、先生の名前と気持を呟いてみたら、静かな廊下には十分すぎるほど響き渡った。
ノートに出来た染みはきっと気のせい。
*想う
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來希(プロフ) - 珠里さん» じゃあ詳しくはツイッターで！ (2015年10月7日 12時) (
レス) id: 2f0b1601a1 (このIDを非表示/違反報告)
珠里(プロフ) - 來希さん» うわああ！ぜひ！！ ありがとうございます！！ (2015年10月7日 11時) (レス) id: abad90d4a2 (このIDを非表示/違反報告)
來希(プロフ) - 珠里さん» コラボしましょう！私なんかでよければ！ (2015年10月7日 10時) (レス) id: 2f0b1601a1 (このIDを非表示/違反報告)
珠里(プロフ) - 大変厚かましいのですが、コッ、コラボしたいです(/_;)!! (2015年10月7日 4時) (レス) id: abad90d4a2 (このIDを非表示/違反報告)
來希(プロフ) - 珠里さん» コメントありがとうございます！文がごちゃごちゃしてると思っているのですがそう言ってもらえて嬉しいです(^o^)ゆっくり更新にはなりますが頑張りますのでどうかよろしくお願いします！ (2015年10月4日 11時) (レス) id: 2f0b1601a1 (このIDを非表示/違反報告)
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