呼ばれたイベントに推しがいる【キ.ヨ】【ま.ふ.ま.ふ】

#41 ページ41

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*キヨSide



何してんだよアイツら。
俺が出て行かなかったら、マジで終わってたぞ。



〜数分前〜



最後の種目かくれんぼで、俺は早々と見つけた隠れ場所に隠れた。



"ガチャ"



キヨ「うわぁ！びびった！」

まふ「ビックリしたー！」

キヨ「俺入ってんだよｗｗ」

まふ「えー、じゃあ隣行こーっと」



まふはほんとに隣のロッカーへ隠れたらしい。



司会「では、そろそろ探し始めますね〜」



遠くから聞こえる司会者の声。
そのとき、キョロキョロしながら前を通るAを発見。

何してんだよ、アイツ。
ドッジボールでもバカみたいに当てられそうになるし、あんなの俺いなかったら一発でアウトだぞ。
ロシアンルーレットも実は逆側から若干見えてたんだよ。
なのに、Aは運が良かったみたいな顔しやがるしよぉ。
お前、俺のおかげだぞ。
もうちょっと感謝しろ。

ま、別にいいけど。

実際俺がAを特別視してるのは自分でも気づいてた。
なんつーか、気になるんだよな。危なっかしいというか。

恋愛感情とかはないし、そういうのはごめんだけど。


仕方ないから今回も手助けしてやるか…

と、出ていこうとした瞬間。

隣からロッカーの開く音がして、その主にAは引きずられていった。


は？

なんでまふが助けるんだよ。敵だろうが！
というか他のロッカー開いてんだから二人で入らなくてもいいだろ！
なんとなくまふと仲良いのは知ってたけど、こんなリスク背負うなんて、まふもなかなか本気なのか？

はぁ…なんだろう、ムカムカする。胸がざわざわする。

隣からはイチャイチャするような声が超聞こえてくる。
何してんだよ、いっそバレて炎上しろ、バカ野郎。

遠くから鬼がやって来る声が聞こえた。
鬼は二人の話し声が聞こえたのか、ロッカーの前まで来る。

バカ。マジでバレてんじゃねえよ！
仕方ねえな。



"バァン！"


〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ってわけだ。
わかるか、俺の立ち回りのよさ。

かくれんぼも終了したようで、見つからなかったらしいまふとAは呑気に帰って来た。

…ん？
Aなんかすっげーガチガチに緊張してね？

ハハーン、まふなんかしたな。
というかわかりやすすぎ。なんだアイツ。



司会「結果発表致します！結果は赤160点！白180点ですので、白組の勝ちです！おめでとうございますー！」

キヨ「負けかよ！」


あんなに必死になってA守ったのに結局負けかよ！
やってらんねえな！

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