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『ほんっっっまありえへん！！』
店内に私の声がひびきわたる。
「Aいつになく荒れてるじゃん」
呆れた顔をする友人の夕輝を
チラッと見て言葉を続ける
『隆之、私の家に盗聴器つけてたんだよ？！』
「え···？まじ？？」
流石の夕輝もおどろいたのか目を丸くする。
本当、本当とうなすぎ、
グラスに残っていたお酒を飲みほす。
「で？別れたの？」
『そりゃなぁ···』
別れないとしつこかった隆之の姿を思い出し
一つ大きなため息をつく。
「そっか···災難だったね」
高校の時の彼氏は重度のマザコン、
大学の時の彼氏には三股をかけられた。
で、今回の隆之だ。
『我ながら男見る目ないよなぁ』
そう呟いてまたひとつグラスを空にした。
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作者名：RaiN. | 作成日時：2018年9月29日 20時
