拾われた子猫 (ページ26)

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九井「はぁ。お前ってやつは。」

A『みんな無事でよかった。』

急いで病院に行かないと。

武道「俺はすぐに家に帰ります！
やらなきゃ行けないことがあるんで。」

A『え？でも怪我酷いよ？』

武道「大丈夫ッス！本当にありがとうございました！」

A『いいえ。』

乾「俺らも早く帰ろうぜ。」

九井「うちに来い。」

A『ほら、2人ともあんまり動かないでよ。
傷、かなり酷いんだから。』

イヌココ「肩貸してくれ／貸せ」

A『はいはい。』

タクシーで帰っているのだが、

運転手さんがぎょっとした目で何度も見てくるし

車から降りても、フロントにいる人とか

エレベーターで鉢合わせた人とかも

「なんだコイツら」と、言いたげな顔をしてみてくる。

これじゃあ、私が犯人みたいじゃん。

むしろ、救った側なんですけど。

A『ほら、ついたよ。ソファーでまってねね。急いで救急箱持ってきてあげるから』

乾「悪いな。」

A『これくらいお易い御用だよ。
はい、じゃあやるね！』

イヌココ「あっ…(察し)」プシュ

イヌココ「いったぁぁい！！！！！」

A『動かないでよ！』

九井「少しは気にかけろよ！」

A『怪我してて痛いのは当たり前でしょ？！』

乾「そうだけど！そうだけど違うんだよ！」

と、言い合いをしながらやってしましたが

ー無事手当終わりましたー

A『そんじゃ、部屋に行くわ』

乾「ありがとうな。」

A『はーい。』パタン

……………。

ココくんは、あの時も赤音さんのことを考えていたの？

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？『助けに来たよ、イヌピー、たけみっち、ココくん。』ﾆｺｯ

九井「赤音……さん………。」

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A『ｸｯ』

わかってるよ………………。わかってる。

ココくんが私のことを好きじゃないことくらい。

A『はぁ。私はココくんのこと好きなんだけどな。』

ずっと居たい。

なぜだか、とっても悲しいんだ。

思わず涙が出てしまう。

ココくん…………………。

どうか私を見捨てないでね。